オズのジンジャー将軍
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第六幕その三
「収穫のお仕事も」
「うん、そうさせてもらうね」
「今日も頑張るよ」
「それも楽しくね」
「それじゃあね」
「今から行って来るわ」
五人はワインに応えてでした、犬達に案内されて無花果の木のところに行きました。そしてその木の前に行きますと。
沢山の無花果が実っていました、そして無花果の木は何本もありました。それで犬達が言ってきました。
「僕達はパトロールに入りますが」
「他にも人を呼んできますね」
「その間は皆さんでお願いします」
「宜しくお願いします」
こう言ってまずは五人に任せてでした。
犬達はそれぞれのパトロールに入ってでした。
そのうえで助っ人も呼んでくれました、するとかかしと樵が来てくれました。
「僕達は最初の仕事が終わったからね」
「だから来させてもらったよ」
「桃饅頭の収穫は終わったよ」
「次はこちらをやらせてもらうよ」
「お願いします」
カルロスが五人を代表して応えてでした、かかしと樵も参加してそのうえで無花果の収穫に入りましたが。
ここで、です。かかしは五人に言いました。
「僕達は休む必要がないからね」
「だからですか」
「ずっと動けるからですか」
「作業も進むんですね」
「休む必要がない分」
「そうなんですね」
「そうだよ、何だったら一日中動けるよ」
五人に笑ってお話しました。
「僕達はね」
「このことはいいことだよね」
樵も明るく言いました。
「本当に」
「そうですね」
「確かに休む必要がないとずっと働けますね」
「疲れることもないですし」
「それはいいことですね」
「そうですね」
五人も納得しました、ですが。
そこにいた桜がこう言いました。
「ですが何時までもではないですね」
「うん、僕は藁を交換したり生地が破れたらなおさないといけないしね」
「僕も油をささないといけないしね」
「やっぱりずっととはならないよ」
「どうしてもね」
「そうですよね、誰でも永遠に動けるということは」
それはとです、カルロスも言います。
「オズの国でもないですね」
「流石にね」
「それは無理だね」
「絶対にね」
「僕達も他の皆もね」
「ジャックやつぎはぎ娘もそうですしね」
カルロスは彼等のことを思い出しました。
「思えば」
「そう、木挽きの馬でもだよ」
「やっぱり木の手入れをしないといけないしね」
「チクタクもゼンマイを巻かないといけないし」
「ガラスの猫も割れたらそこをなおさないとね」
「だからですね」
それでというのです。
「誰でも永遠には動けないですね」
「時々でも手入れが必要だよ」
「どうしてもね」
「それは僕達も同じで」
「一日中は出来ても」
「それでもね」
「永遠は無理だよ」
こうしたお話をしてです。
皆で楽しく収穫をあげていきました、そしてその後で十時のティータイムとなりましたがその時には無花果の収穫を終えていました。
ティータイムは無花果の木達の前でとなりましたがそこに皆が集まったところで臆病ライオンは言いました。
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