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オズのジンジャー将軍

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第四幕その九

「何かと」
「そんなに変わったかしら」
 将軍はこう言いました。
「私はそうは思わないけれど」
「いや、かなりです」
「変わったのね」
「僕達もそう思います」
「私もあの時はオズの国にいなかったけれど」
 将軍が叛乱を起こした時はです。
「確かにあの時の将軍は威勢がよかったわ」
「軍を率いてですね」
「軍服を着てね」 
 そのうえでというのです。
「女の子達の先頭に立っていて」
「あの時はまだ私もやんちゃで」
 それでというのです。
「色々とわかっていなかったと思います」
「そうなの」
「はい、けれど叛乱を起こすよりも」
「今みたいに暮らす方がなのね」
「ずっといいですね」
「ご家族と一緒に暮らすことが」
「そうして家事をして子育てをして」
 そしてというのです。
「夫婦で暮らすことが。少なくとも私はです」
「それが一番の幸せね」
「そう思います」
「僕だとです」
 カルロスは今度は担々麺を食べて言いました。
「もうです」
「カルロスは身体を動かすことがよね」
「はい、スポーツも好きで」
 ドロシーに笑顔で答えました。
「身体を動かしている時がです」
「一番幸せね」
「そうなんです」
「私は冒険ね」 
 その旅に出ている時がというのです。
「一番ね」
「幸せですね」
「ええ」
 そうだというのです。
「本当にね」
「ドロシーさんはそうですね」
「幸せはそれぞれね、そして一番の幸せに巡り合えることもね」
 その人それぞれのです。
「オズの国なのよ」
「そうなんですね」
「そうよ、だから皆ね」
「幸せに過ごせているんですね」
「そうよ。そして私はね」
「冒険の旅をですね」
「今も楽しんでいるのよ」
 一番好きなこれをというのです。
「そうしているのよ」
「そうなんですね」
「そして同じ位好きなことは」
 冒険の旅と、というのです。
「皆と一緒にいて食べたりお喋りをしたり遊んだり」
「そうしたことがですか」
「同じ位好きなのよ」
「それじゃあ今は」
「最高に幸せよ」
「ちなみに僕はドロシーと一緒ならね」
 トトはドロシーの足下から言ってきました。
「最高だよ」
「最高に幸せなんだね」
「そうなんだ」
 実際にというのです。
「僕はね」
「君の幸せはそれだね」
「一番のものはね」
「そして僕はね」 
 ご主人が言うことはといいますと。
「妻そして家族とここでね」
「この農園で、ですか」
「一緒にいて働いて飲んで食べる」
「今みたいにですね」
「そうすることがね」 
 まさにというのです。 
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