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レーヴァティン

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第二百五話 配備と調略その四

「それからです」
「腰を据えてな」
「行うべきです」
「それが妥当だな」
「奇を衒うのもいいですが」
「正攻法が一番強いな」
「正攻法、王道が何故強いか」
 夕子はこうも話した。
「やはりです」
「基本がしっかりしてるからな」
「はい、ですから」
「正攻法はよく使われてな」
「確実に効果を出します」
「結果もな」
「それは戦略も同じで」
 それでというのだ。
「そして政もです」
「同じだな」
「正攻法、王道はです」
「広く行われるには理由があるな」
「それが一番効果がありますので」
 基本がしっかりしている為にというのだ。
「やはり」
「そうだよな、変に奇をてらうとな」
「成功するものも成功しないです」
「それな、漫画でもな」
「王道ストーリーをしないと言ってですね」
「奇をてらってばかりでストーリーが破綻する」
「そうした漫画もありますね」
 夕子も応えた。
「やはり」
「そうなんだよな」
「これが」
「オーソドックスの中に奇襲を入れる」
 こう言ったのは清音だった。
「これがね」
「いいな」
「そう、あくまで基本はね」
「王道だよな」
「それを軸にしてね」
「時として読者さんの意表を衝く」
「それならいいのよ、けれどね」 
 これがというのだ。
「奇襲ばかりでね」
「王道なんて何もないな」
「そんなのだとね」
「もうどうにもならないな」
「ましてそれが碌に漫画どころか小説もアニメもゲームもまともに触れたことのない」
「そんな人だとな」
「まともな作品にならないわ」
 それこそというのだ。
「絶対にね」
「そうだよな」
「そしてそれは政もね」 
 これもというのだ。
「王道がね」
「一番だね」
「奇ばかりてらってもね」
「よくはならないな」
「やっぱり基本に忠実」
 政もというのだ。
「それが大事よ」
「何でもそうだってことだな」
「ええ、というかね」
「というか?何だよ」
「今私が言ったことだけれど」
 こう前置きしてだ、清音は久志に話した。
「まともに創作に触れたことなくてね」
「創作をしてもか」
「いい作品出来る筈ないわよね」
「そうだよな、それ読んでたらわかるしな」
 久志は清音の今の言葉にも頷いて答えた。 
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