イベリス
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第六話 入学式の後でその十一
「そうなるからね」
「お酒飲み過ぎた時は」
「朝に入るのよ。シャワーでも違うから」
「シャワー浴びてもなの」
「それでも随分違うから」
「二日酔いなくなるの」
「そうよ、お湯やお水浴びて身体や頭洗ったら」
例え湯舟に浸からずともというのだ。
「かなり違うから」
「シャワーだけでもなのね」
「浴びて学校行ったり外出すればいいから」
「そうなの」
「そう、だからね」
「私もなの」
「二日酔いの時はそうしてね、ただ」
愛はくすりと笑って咲に話した。
「それは早起きしてよ」
「学校があるから」
「そう、学校があるなら」
その時はというと。
「朝に入るなんて相当時間ないと出来ないでしょ」
「そうよね」
「だからね」
「その時は」
「そう、学校があったらね」
「早起きして」
「何とかお風呂に入って」
例え頭が痛くても身体がだるくて辛くてもというのだ。
「いいわね」
「身体をすっきりさせるのね」
「特に頭もね。二日酔いで学校に行ったら」
「お姉ちゃんも経験あるのね」
「あるから言うのよ、こんな嫌なことはないわよ」
「身体が辛くて」
「そう、だから二日酔いになったら」
その時はというのだった、今も。
「まずはね」
「早起きね」
「そうしてね」
「お風呂に何とか行って」
「汗かいてね」
「わかったわ」
咲もそれならと従姉に答えた。
「そうするわね」
「ええ、そうしてね。あと咲ちゃん今お顔真っ赤よ」
「お酒飲んだからよね」
「それにお風呂も入ってるから」
このこともあってというのだ。90
「それでよ」
「真っ赤なのね」
「耳や首までね」
「じゃあ身体全体が」
「そうなってるわ」
「そうなの。けれどそう言うお姉ちゃんも」
咲も愛を見て話した。
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