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【自作イラスト追加しました】ちゃちゃっと絵を描く能力で世界最強!~追放されたい俺を女神さまが放してくれない~

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弱みを握られてしまったような気がする

 女神さまに保護もして欲しいが、魔王関連の件と乙女ゲームの別分岐シナリオという未来予測のルートに誘導するのが彼女たちの目的であるらしい。
 最低ラインも幾つかあるそうだ。
 それらの手伝いを、別の転移者に押し付けられるまではしばらく俺が頑張るしかないようだ。

 できればめがみさまがもどってくる前に他の人に引き継いで俺は逃げたいと思ってそこで俺は気づいた。

「もしかして聖女関連と一緒にいると女神さまに見つかりやすいのでは」
「旅行中だから連絡つかないわよ? 久しぶりに羽を伸ばすって言っていたもの」
「そうか、じゃあ旅行から帰ってくるまでに、別の転移者を探さないと」

 そう呟きながら日数を考えて、いっそのことハゼルの町で転移者を探した方が良いのではないかと俺は思う。
 あそこは大きな町で、転移者もそこそこいると聞く。
 ……最悪、バレてもその街以外にもスローライフ出来そうな町のピックアップは済ませてある。

 転移者は女神さま達と関係が深いので居場所がその引継ぎ関係でバレるかもしれないが、問題ない。
 そう俺が今後の予定を考えていると、クレアが、

「どうしたの? 一人で頷いて」
「いや、居場所がバレた場合の保険について考えていただけだ」
「……女神さまから逃げるって、何をやったの?」
「何も? ただちょっと俺は都合が悪いから逃げただけだ。この世界の魔法のある普通の生活もしてみたかったし」
「……なんだかすごく贅沢な理由で逃げてきたように聞こえるけれど」
「気のせいだ。そ、そうだ、そういえばクレアの能力って何なんだ?」

 俺は自分に都合が悪くなりそうだったので話を変えた。
 そもそも彼女の能力を聞いていないのは事実だから何も問題は無い。
 そう思っているとそこでクレアが、

「まあいいけれど。私の能力は、【共感の庭】、能力は、特定範囲内の人物なり物体なりの能力を複製して使える、というものね。その影響で近くで魔法が使われると見つけられるのもある。本人の魔法が使われた時点bで私の魔法が【使われた】のと同じになるから【分かる】ようなものかしら」
「あ~それでさっき、魔法を使ったら気づかれたのか。こっちからは双眼鏡で見ないとわから無かったし」
「魔法の威力も、気づく範囲に影響するけれどね。リョウ、貴方の魔法は十分強すぎたから分かりやすかったわ」
「……ひょっとして、あの程度の相手、二人でなら何とかなったのか?」

 俺がある事に気づいてそう聞くとクレアとリセが顔を見合わせてからわざとらしく、

「か弱い少女が襲われているというのに助けてくれないの?」
「酷い、酷いわ。私たちがどうなってもいいのね」
「あ~、はいはい。でも別の転移者が来たら、そいつに丸投げするからな」
「「よろしく~」」

 そう言って二人が嬉しそうに、俺の片腕ずつに抱きついた。
 腕に柔らかな感触を俺は感じて左右を見渡す。
 クレアとリセが俺を見て笑った。

「何? 抱きつかれた程度で赤くなるの?」
「なるほど」
「待ってください、だって美人に抱きつれたらこうなるでしょう?」

 俺は楽しそうにしている二人にそう言い返すと二人は顔を見合わせてから、

「「へ~♡」」

 何か言わない方が良い言葉を言ってしまったように俺は感じたがすでに時は遅し。
 それから十秒後。
 俺はその場から必死になって逃げだしたのだった。 
 

 
後書き
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