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八条学園騒動記

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第六百十四話 嫌な客はその二

「いいかしら」
「いいでしょ、というか風紀部が来ても」
 それでもというのだ。
「もう現行犯だから」
「言い逃れ出来ないわね」
「風紀部も警察に渡すから」
 だからだというのだ。
「一緒ね」
「まあとにかくね」
 アンネットも言ってきた。
「あの連中は酷過ぎるから」
「どうにかすることね」
「動画に撮ってるなら」
 それならとだ、アンネットはジュディに話した。
「もうね」
「いいのね」
「そう思うわよ」
 アンネットはこうジュディに言った。
「というか動画が拡散されてるわよね」
「ええ、今ね」 
 その動画を撮っているカトリが答えた。
「ライブ中継したら」
「書き込みが殺到して」
「今その最中よ」
「じゃああの連中人生終わりよ」
 そうなったというのだ。
「確実にね」
「それ狙ってやったけれどね」
「警察よりもなのね」
「警察でも人生終了するけれど」
「動画は一生残るから」
 それでというのだ。
「もうね」
「前科ついても終わるけれど」
「動画は消しても消しても拡散されて」
 そうなってというのだ。
「ずっと残るから」
「それで生きてる限り自分の過去を言われるから」
 動画というソース付きでだ、このことは大きいことは言うまでもない。この時代でもそうなっているのだ。
「だからね」
「いいわよね」
「これでね」
「風紀部来たんだけれど」
 三人のところに菅が来て言ってきた。
「今お店の中にいる柄の悪い人達かな」
「今動画流したんだけれど」
 カトリが菅に答えた。
「それが目に入ったかお客さんが通報したか」
「それでなんだ」
「来たのかしら」
「そうなんだね」
「じゃあもうね」
「後は風紀部の人達にだね」
「任せればいいわ」
 言うならば学園の警察である彼等にというのだ。
「だからもね」
「僕達はだね」
「見ていればいいわ」
 それでいいというのだ。
「それでね」
「そうね」
 ジュディもその客達に風紀部の面々が近付くのを見て言った。
「もうこれでね」
「終わりね」
「後は取り押さえられて」
「警察に突き出されてね」
「終わりよ、どの学校か知らないけれど退学は確実よ」
「おおっぴらに煙草吸ってあの態度だと」
 それこそとだ、カトリは言い切った。
「ネットでも拡散したし」
「それじゃあね」
「もうね」
 それこそというのだ。 
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