八条学園騒動記
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第六百十三話 コーヒーにも入れるその九
「私達だってね」
「平均一九〇になったんだね」
ルシエンが言ってきた。
「大人の男の人で」
「そうなったのよ」
「関羽位の大きさに」
「そうそう、関羽さんは大きかったわね」
「あの人二メートル以上あったそうだね」
「そうみたいね」
「あと呂布や張飛も大きくて」
関羽程でないが彼等も大柄だったという。
「孔明もね」
「ああ、諸葛孔明ね」
「この人もだよ」
「大きかったの」
「そうらしいよ、それで曹操はね」
この人物の話もした。
「小柄とか言われていたけれど当時の平均だったみたいよ」
「そうだったの」
「一六〇でね」
「やっぱり栄養ね」
「それ次第でね」
「背は大きくなるわね」
「体格はよくなるよ」
実際にそうなるというのだ。
「ちゃんと食べたらね」
「そうよね」
「健康にもなるし」
「そして体格もよくなるわね」
「特に蛋白質を摂ったら」
それでというのだ。
「体格はね」
「よくなるわね」
「それにカルシウムもだし」
骨を作るそれもというのだ。
「一番いいのは牛乳だね」
「牛乳を沢山飲んだらね」
「それでね」
「実際に体格がよくなるわね」
「僕達は牛乳もかなり飲んでるし」
連合の者達は他には乳製品もよく食べる、ヨーグルトやチーズはむしろエウロパよりも食べている程である。
「そのお陰でね」
「身体も大きいのね」
「うん、よく食べて」
ルシエンはさらに言った。
「そしてよく身体を動かせば」
「体格はよくなるわね」
「まあ第一はね」
「身体にいいものを沢山食べることね」
「そうしたら体格はよくなるよ」
「それもある程度努力ね」
「本当に昔の人が小さいのは」
このことはというと。
「食べもののせいだよ」
「栄養が今より足りなかったからね」
「小さかったんだ」
「あれよね」
アンネットはまた紅茶を飲んだ、そうしながら話した。
「バイキングも実は私達よりずっと小さかったのよね」
「平均一七〇位だったそうだよ」
ルシエンはアンネットの問いに答えた。
「当時の平均が一六〇だから」
「一七〇でもなのね」
「かなり大きかったんだよ」
「そういうことね」
「連合は大人の男の人で平均は一九〇で」
それだけの背丈でというのだ。
「女の人で一八〇だから」
「普通にバイキングより大きいわね」
「頭一つ分はね」
それだけはというのだ。
「大きいね」
「そうよね」
「巨人みたいだって言われたけれど」
「あくまで当時ね」
「うん、だから今バイキングがいたら」
「今の食べものだと」
「二メートルはね」
平均してである。
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