X Dimensions SoldierS Re: Xros Rays
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第27話 絶対絶命! 選ばれし勇者&戦乙女達 VS ベルグモン
前書き
この小説の第1章が終盤に差し掛かって来たので、全集中して投稿しました^_^
デビモンの最期の策略によりダスクモンがベルグモンへ進化するより数分前、響達はムゲンマウンテンへ登る道を探していると……
レオモン「響! 皆!」
響「レオモン!」
別ルートを進んでいた筈のレオモン達レジスタンスがやって来た。
アグニモン「良かった、レオモン達も無事だったんだな♪」
レオモン「ああ。戦闘中巨大化したデビモンが地上へ降りる光景を目にしたので、君達に加勢しようと急いで降りて来たが……全員無事なところを見ると、デビモンを倒せたようだな♪」
「おおーっ!♪」
「やったぞーっ!♪」
「これでファイル島に平和が戻るんだ!♪」
レオモン達は響達がデビモンが倒せたことに喜ぶが、デビモンを倒した当事者である響達は暗い顔をしていた。
レオモン「ん? 浮かない顔をしているが、何かあったのか?」
未来「実は……」
響達はデビモンが死の間際に暗黒の力を解き放ち、ダスクモンを進化させようとしていることをレオモン達に話す。
レオモン「何てことだ……ただでさえ化け物じみた強さを持つダスクモンがデビモンの思惑通りに進化してしまったら、大変なことになるぞ!」
アグニモン「ああ、流石のツナや炎真達でも太刀打ちできないかもしれねえ」
フェイト「フェルト、ツナ達に連絡取れないかな?」
フェルト「さっきからデジタルコミュニケーターでツナ君達に呼びかけてはいるんですけど、戦闘中でそれどころじゃないのか繋がらなくて……」
マリア「兎に角、ムゲンマウンテンを登ってツナ達と合流しましょう」
響「はい!」
そう言って、響達が移動を再開しようとした……その時。
ギャオオオオオオオオオオオッ!!!
『っ!?』
突如ムゲンマウンテンの方から大きな雄叫びが聞こえて来るのだった。
奏「な、何だ、今の雄叫びは!?」
翼「ムゲンマウンテンの方から聞こえたが……」
エンジェモン「っ! この暗黒の力は……!」
アンジュ「どうしたの、エンジェモン?」
エンジェモン「ムゲンマウンテンの方から先程デビモンが放った強大な暗黒の力を感じて……っ! 皆、あそこを見るんだ!」
『えっ!?』
エンジェモンの言葉に、一同がムゲンマウンテンに視線を向けると……
ベルグモン「ギャオオオオオオオオオオオッ!!!」
ダスクモンが進化したベルグモンの姿が目に映るのだった。
切歌「デデデース!?」
クリス「な、何だ、あの鳥の怪物、いやあの馬鹿デカいデジモンは!?」
調「もしかして、あれがダスクモンがデビモンの力で進化した姿……!?」
セレナ「こ、怖い……!」
未来「体の震えが、止まらない……!」
マリア「大丈夫よ、セレナ」
響「未来、皆一緒だから大丈夫だよ」
未来・セレナ『う、うん……』
ベルグモンの凶々しい姿に未来とセレナは畏怖感を抱き、響とマリアが2人の手を握り落ち着かせる。
フェルト「今デジアナライザーで調べましたが、あのデジモンはベルグモンと言って、完全体のデジモンの様です」
なのは「完全体……ブラックウォーグレイモン、あのベルグモンからデビモンの暗黒の力は感じる?」
ブラックウォーグレイモン「ああ、感じる。それにダスクモンの気配もな……あのベルグモンはデビモンの暗黒の力でダスクモンが進化した姿なのは間違いない」
はやて「くっ、デビモンの策略通りになってしまったってことかいな……!」
ギンガ「戦いが終わりそうだったこのタイミングで、新たな脅威が出てくるなんて……」
新たな脅威ーーベルグモンの登場と言う最悪な展開に、緊迫した空気が流れる中……
アニュー「! ムゲンマウンテンから何かがこっちに向かって飛んで来ます!」
『えっ!?』
一同がムゲンマウンテンへ視線を向けると、アニューの言葉通りムゲンマウンテンから何かが飛び出し、響達に向かって接近しつつあった。
ムゲンマウンテンから飛んで来たのは……
超ツナ・超炎真・超勇真・クロスオーバードラモン・メガログラウモン・バオハックモン『うわあああああああああっ!?』
ルナマリア「きゃあああああああっ!?」
アインス「あれは、勇真!」
フェイト「ルナマリアも!」
スティングモン「それにツナとクロスオーバードラモンと……ん?」
奏「おい、炎真がいないぞ!? それに残りの2体のデジモンは一体……!?」
フェルト「ええと……メガログラウモン、完全体・ウィルス種のサイボーグ型デジモンで、もう1体はバオハックモン、成熟期・データ種の恐竜型デジモン……グラウモンとハックモンが進化したみたいですね」
なのは「と言うことは、炎真君はツナ君のようにメガログラウモンと融合しているってこと?」
ブラックウォーグレイモン「どうやらその様だな。それにしても……あいつらこっちに向かって落下して来ているが、大丈夫か?」
先程ベルグモンの羽ばたきで吹っ飛ばされたツナ・炎真・勇真・ルナマリア・クロスオーバードラモン・メガログラウモン・バオハックモンの7人で、響達のいる場所に落下しそうになっていた。
超ツナ『くっ! クロスオーバードラモン!』
超炎真『メガログラウモン!』
クロスオーバードラモン「ああ!」
メガログラウモン「うん!」
クロスオーバードラモンとメガログラウモンは空中で何とか急停止し……
超勇真「うわぁっ!?」
バオハックモン「うおっ!?」
ルナマリア「きゃあっ!?」
飛べない勇真・バオハックモン・ルナマリアを受け止めると、そのままゆっくり響達の元へと着陸した。
マリア「ツナ!」
なのは「炎真君!」
響「勇真君、無事だったんだね!」
フェイト「ルナマリアも無事で良かった……!」
超ツナ『皆!』
超勇真「お姉ちゃん達!」
超炎真『良かった、無事だったんですね!』
奏「ああ、お互い無事で何よりだ♪」
ツナや炎真、響達はお互いが無事であったことに喜ぶが、ベルグモンという脅威が現れた以上それに浸る訳にもいかなかった。
超ツナ『状況はさっきより最悪だ。ダスクモンが完全体のベルグモンに進化してしまった……!』
アインス「やはりか……」
超炎真『知っていたんですか!?』
ギンガ「ええ、ダスクモンがルナマリアさんのパートナーデジモンであることも含めてね」
フェイト「私達は何とかデビモンを倒せたけど……デビモンが最期に転送した暗黒の力までは止められなかったの……」
超ツナ『起きてしまったことは仕方ない……今はベルグモンを止める方法を考えよう』
超炎真『うん、そうだね』
アンジュ「そうね、後悔している暇なんか無いものね」
クリス「ああ。それにベルグモン……ダスクモンはルナマリアのパートナーデジモンだからな。デビモンに利用されている仲間を助けてやらねえとな」
響「うん! ルナマリアさんの為にも、ダスクモンを助けよう!」
調「はい!」
切歌「了解デース!♪」
ルナマリア「皆……」
ツナや炎真、響達はデビモンの暗黒の力に?囚われているベルグモン……ダスクモンを救うことを決意し、それを見たルナマリアは嬉しさで胸が温かくなるのを感じていた。
超ツナ『レオモン、俺達はベルグモンを何とか止めてみる。その間、ファイル島内のデジモン達を安全な場所に避難させてくれないか? 関係の無いデジモン達を俺達の戦闘に巻き込む訳にはいかない』
レオモン「難しい注文だが、レジスタンスを総動員して何とかやってみせよう」
超炎真『大変なことを頼んでごめんね』
レオモン「いや、謝るのは私達の方だ。ベルグモンは私達の手には負えない相手……そんな奴の相手を君達に任せるしか無いことを、申し訳なく思う」
響「そんなこと気にしないで。私達はレオモンの仲間なんだから♪」
レオモン「ありがとう……よし! 私達レジスタンスはファイル島内のデジモン達の避難誘導に当たる! 総員、行動開始だ!」
『了解!』
レオモンの号令にレジスタンスのデジモン達は一斉に行動を開始する。
レオモン「選ばれし乙女達、そして小さな勇者達よ! ベルグモンのことは頼んだぞ!」
超ツナ『ああ!』
超炎真『レオモン達も気をつけて!』
レオモン「ああ、また会おう! 武運を祈る!」
レオモンもまたファイル島内のデジモン達の避難誘導へ向かうのだった。
翼「では、私達はベルグモンの方へ……」
マリア「! あれを見て!」
奏「あれは……!」
マリアの示す方向ーームゲンマウンテンの方へ視線を向けると、デビドラモンやダークティラノモン、タンクモン、プテラノモン等デビモンの配下だったデジモン達の大群がベルグモンを攻撃していた。
未来「どうして、デビドラモン達がベルグモンに攻撃を!?」
アインス「デビモンが倒されたことで、あのデジモン達の支配が解けたのか……!?」
フェルト「もしくは、ベルグモンのことを味方だと認識していないのかもしれません!」
はやて「どちらにしても火に油や! 理性の無いベルグモンを下手に刺激したらどうなるか……!」
一同が嫌な予感を感じる中……
ベルグモン「ギャオオオオオオオオッ!!!」
セレナ「ベルグモンが動き出しました!」
アニュー「何をする気なの!?」
デビドラモン達に攻撃されるがままであったベルグモンが動き出し、咆哮と共に翼を最大パワーで羽ばたかせながら暗黒の力を解放する。
デビドラモン達『グオオオオッ!?』
すると、デビドラモン達を囲むように黒い空間が形成されて行き、デビドラモン達は暗黒の力に押し潰されそうな感じながら黒い空間に閉じ込められてしまった。
そして……
ベルグモン「ゾーンデリーター!!」
デビドラモン達『ギャオオオオオオオオオオッ!!?』
ベルグモンは黒い空間に閉じ込めたデビドラモン達を、空間ごと消滅させる。
黒い空間が消えた後、そこには巨大なクレーターが出来ており、デビドラモンの姿は跡形も無く消滅していた。
超勇真「う、嘘……!?」
超ツナ『な、何て力だ……!』
超炎真『あれだけの数のデジモン達を一瞬で……!』
ツナや炎真達は大群のデジモン達を一瞬で消滅させたベルグモンの恐るべき力に戦慄していた。
マリア「まずいわ、このままベルグモンに暴れられたら……!」
奏「ファイル島が消滅させられるぞ!」
響「何とかして止めないと!」
超ツナ『ああ! まずは俺と炎真で奴をファイル島の外……海の上へ誘導する!』
超炎真『行こう、ツナ君!』
クロスオーバードラモン「やるぞ、メガログラウモン!」
メガログラウモン「うん!」
ツナとクロスオーバードラモン、炎真とメガログラウモンがベルグモンに向かって飛翔する。
アンジュ「相手がデビモンと同じ暗黒系ならエンジェモンの攻撃が効く筈! エンジェモン、ツナ達のサポートよ!」
エンジェモン「ああ、任せろ!」
フェルト「ダルクモンもお願い!」
ダルクモン「ええ!」
暗黒系デジモンに有効な聖なる力を持つエンジェモンとダルクモンも、ツナや炎真達のサポートとして向かう。
マリア「私達もベルグモンを迎撃……海の上で戦えるよう準備しましょう!」
切歌「それならレキスモンの出番デス! レキスモンの氷の技で海を凍らせるデスよ!」
レキスモン「ええ、任せて!」
セレナ「ガルルモンにも氷の技がありますから、手伝えます!」
ガルルモン「ああ、任せてくれ!」
翼「よし、私達も行動を開始だ!」
響「はい!」
響達もベルグモンを迎撃できるよう準備に取り掛かる中……
フェイト「ルナマリア、今度は私達の傍を離れないでね?」
アインス「勇真も離れないでね」
ルナマリア「は、はい! さっきは勝手な行動してすみませんでした……」
超勇真「ごめんなさい……」
アインス「2人とも反省してる様だし、今回は大目に見てあげるよ♪」
フェイト「でも、次は注意してね♪」
超勇真・ルナマリア『はい!』
勇真とルナマリアはアインスやフェイトに優しく注意されながら、共に行動するのだった。
一方、ツナ&クロスオーバードラモン、炎真&メガログラウモン、エンジェモン、ダルクモンは、何処かへ飛び立とうとするベルグモンにある程度接近すると……
クロスオーバードラモン「デスペラードファイア!! サンダー!!」
メガログラウモン「アトミックブラスター!!」
エンジェモン「ヘブンズナックル!!」
ダルクモン「ラ・ピュセル!!」
ベルグモン「ガアッ!?」
ベルグモンに向けて必殺技を放ち、直撃させる。
それによりクロスオーバードラモン達の存在に気付いたベルグモンは……
ベルグモン「ギャオオオオオオオオッ!!!」
クロスオーバードラモン「よし、こっちに注意が向いた!」
超ツナ『このままベルグモンをファイル島から引き離すぞ!』
超炎真・メガログラウモン『うん!』
エンジェモン・ダルクモン『了解!』
ツナ達はヒット&アウェイでの攻撃をしながら、ベルグモンを海の方へと誘導していた。
一方、10分かけて海へと辿り着いた響達は……
ガルルモン「アイスキャノン!!」
レキスモン「ティアーアロー!!」
トゥルイエモン「ブレイジングアイス!!」
ガルルモンとレキスモンの氷の技で海を凍らせて足場を作っていき、トゥルイエモンも成長期の技でサポートしていた。
とは言え、ガルルモンとレキスモン、トゥルイエモンだけでは十分な足場を作るのに時間がかかってしまう為……
ソーサリモン「クリスタルクラウド!!」
イッカクモン「ノーザンライツ!!」
チャックモン「カチカチコッチン!!」
ユキダルモン「絶対零度パンチ!!」
ペイルドラモン「アイスエイジ!!」
レジスタンスのメンバーで医者でもあるソーサリモン、ソーサリモン同じレジスタンスのメンバーである成熟期の海獣型デジモンーー『イッカクモン』と成熟期の獣人型デジモンーー『チャックモン』、そして響・未来・セレナが以前助けた、ソーサリモン達の避難誘導を受けていたユキダルモンとペイルドラモンにも手伝って貰っており、そのおかげで短時間で十分な足場を作ることができた。
マリア「どうかしら、グレイモン?」
グレイモン「ああ、この足場なら十分戦える!」
未来「ありがとう、ソーサリモン、イッカクモン、チャックモン♪」
セレナ「ユキダルモンとペイルドラモンもありがとうございます♪」
ユキダルモン「どういたしまして♪」
ペイルドラモン「君達に助けて貰った恩を少しでも返せたのなら光栄だ♪」
チャックモン「自分達ができるのはここまであります!」
イッカクモン「後は頼んだぜ、選ばれし乙女達!」
ソーサリモン「無理はしないようにな」
響「うん、ありがとう!」
ソーサリモン達はそう言って戦場から離れて行く。
その直後に……
ベルグモン「ギャオオオオオオオオッ!!!」
切歌「あ! 来たデスよ!」
クリス「丁度こっちの準備もできたとこだ!」
なのは「迎え撃とう!」
フェイト「うん!」
ツナや炎真達に誘導されてベルグモンがやって来て、響は迎撃態勢に入る。
ブラックウォーグレイモン「スティングモン、ラプタードラモン、フェアリモン、バードラモン、ウィザーモン、俺達もクロスオーバードラモンやメガログラウモン達の援護に行くぞ!」
スティングモン「ああ!」
ラプタードラモン「OK!」
フェアリモン「ええ!」
バードラモン「わかった!」
ウィザーモン「了解だ!」
スティングモン、ラプタードラモン、フェアリモン、ブラックウォーグレイモン、バードラモン、ウィザーモンの6体がクロスオーバードラモンやメガログラウモン達の援護の為、上空へ向かう。
スティングモン「ムーンシューター!!」
ラプタードラモン「メタルキャノン!!」
フェアリモン「ブレッザ・ペタロ!!」
ブラックウォーグレイモン「ガイアフォース!!」
バードラモン「メテオウィング!!」
ウィザーモン「サンダークラウド!!」
アグニモン達はそれぞれの飛び道具である技(飛び道具が無いラプタードラモンは成長期の技)をベルグモンに直撃させるが、ベルグモンに大きなダメージを与えられずにいた。
ベルグモン「マスターオブダークネス!!」
スティングモン「くっ!」
ベルグモンは額から怪光線を放ち、スティングモン達は辛うじてその攻撃を回避する。
ベルグモンの必殺技であるマスターオブダークネスは本来敵の性質を闇に変えて自分の思うままに支配するものだが攻撃に転用することも可能で、暴走状態で理性が無いベルグモンが使用したマスターオブダークネスは攻撃で、その威力は海に巨大な穴を開ける程であった。
ラプタードラモン「あんなのを食らったらひとたまりも無いぞ!」
スティングモン「奴に的を絞らせないよう撹乱するんだ!」
バードラモン「了解!」
スティングモン達はベルグモンに的を絞らせないよう攻撃しながら動き回り、ベルグモンを撹乱していた。
グレイモン「俺達も援護だ! メガフレイム!!」
ジオグレイモン「おう! メガバースト!!」
アグニモン「バーニングサラマンダー!!」
ヴォルフモン「リヒト・クーゲル!!」
ガルルモン「フォックスファイアー!!」
ガルゴモン「ガトリングアーム!!」
ガオガモン「スパイラルブロー!!」
トゥルイエモン「ブレイジングアイス!!」
レキスモン「ティアーアロー!!」
バオハックモン「バーンフレイム!!」
凍らせた海の上からグレイモン達が飛び道具である技を放ち、ベルグモンを攻撃する。
ベルグモン「ギャオオオオオオオオッ!!!」
ベルグモンは海上にいるグレイモン達を攻撃しようとするが……
クロスオーバードラモン「デスペラードファイア!! サンダー!!」
メガログラウモン「アトミックブラスター!!」
エンジェモン「ヘブンズナックル!!」
ダルクモン「ラ・ピュセル!!」
スティングモン「ムーンシューター!!」
ラプタードラモン「メタルキャノン!!」
フェアリモン「ブレッザ・ペタロ!!」
ブラックウォーグレイモン「ガイアフォース!!」
バードラモン「メテオウィング!!」
ウィザーモン「サンダークラウド!!」
ベルグモン「ガアッ!?」
空中にいるクロスオーバードラモンやメガログラウモン達が一斉攻撃でそれを阻止する。
超ツナ『攻撃の手を緩めるな!』
超炎真『ベルグモンの技を封じつつ、ダメージを与えていくんだ!』
クロスオーバードラモン「デスペラードファイア!! サンダー!!」
メガログラウモン「アトミックブラスター!!」
グレイモン「メガフレイム!!」
ガルルモン「フォックスファイアー!!」
ジオグレイモン「メガバースト!!」
アグニモン「バーニングサラマンダー!!」
ヴォルフモン「リヒト・クーゲル!!」
エンジェモン「ヘブンズナックル!!」
ダルクモン「ラ・ピュセル!!」
スティングモン「ムーンシューター!!」
ラプタードラモン「メタルキャノン!!」
フェアリモン「ブレッザ・ペタロ!!」
ガルゴモン「ガトリングアーム!!」
ブラックウォーグレイモン「ガイアフォース!!」
バードラモン「メテオウィング!!」
ウィザーモン「サンダークラウド!!」
ガオガモン「スパイラルブロー!!」
トゥルイエモン「ブレイジングアイス!!」
レキスモン「ティアーアロー!!」
バオハックモン「バーンフレイム!!」
20体のパートナーデジモン達による空中と海上からの波状攻撃でベルグモンにダメージを与えながら注意を引きつけ、ベルグモンに攻撃の的を絞らせないようにして必殺技を封じていたが……
ベルグモン「レザーウィング!!」
『うわあああああっ!!?』
ベルグモンが突然デビモンの技であるレザーウィングを放ち、辛うじて回避したクロスオーバードラモン・メガログラウモン・バオハックモン・エンジェモン・ダルクモン・スティングモン・ブラックウォーグレイモン以外のパートナーデジモン達を一掃した。
クロスオーバードラモン・メガログラウモン・バオハックモン『何っ!?』
ダルクモン「あれは!」
スティングモン「デビモンの技だと!?」
エンジェモン「何故ベルグモンがデビモンの技を!?」
ブラックウォーグレイモン「まさか、デビモンの奴は自身の技のデータまでもをベルグモンに転送したのか!?」
どうやらデビモンは暗黒の力だけで無く技のデータをもベルグモンに転送した様で、ベルグモンの放ったレザーウィングはデビモンのとは比べ物にならない程の威力で、一撃でグレイモン達を成長期へ退化させる程であった。
マリア「アグモン!!」
セレナ「ガブモン!!」
アグモン「ご、ごめん、マリア……」
ガブモン「うう……あいつ、強すぎる……」
響「フレイモン!!」
未来「ストラビモン!!」
フレイモン「ち、ちくしょう……!」
ストラビモン「奴は、デビモンとは比べ物にならない程の、怪物だ……」
奏「しっかりしろ、アグモン!」
アグモン(S)「す、すまねえ、奏の姐御……」
マリアや奏、響達は戦闘不能になったアグモン達の傍に駆け寄る。
ブラックウォーグレイモン「おのれ! ブラックストームトルネード!!」
クロスオーバードラモン「ブラックウォーグレイモン!!」
メガログラウモン「待つんだ!!」
ブラックウォーグレイモンは全身全霊のブラックストームトルネードをベルグモンに仕掛けるが……
ベルグモン「ギャオオオオオオオオッ!!!」
ベルグモンは暗黒の力を解放し、解放された暗黒の力は障壁となってブラックウォーグレイモンの攻撃を弾き飛ばす。
ブラックウォーグレイモン「何っ!?」
ベルグモン「デスクロウ!!」
ブラックウォーグレイモン「ぐあああああっ!!!」
ベルグモンは羽ばたかせた翼からデビモンの技であるデスクロウを放ち、その斬撃を受けたブラックウォーグレイモンは凍った海へ叩きつけられ、クロアグモンへと退化した。
なのは「クロアグモン!!」
クロアグモン「う、ぐう……く、くそっ……」
メガログラウモン「くっ、このままじゃまずい……!」
超炎真『こうなったら、僕が大地の炎の重力でベルグモンを押さえる! 皆はそのタイミングで一斉に攻撃を!』
超ツナ『わかった!』
超炎真『行くよ! 大地の重力(グラヴィタ・デッラ・テラ)!!』
ベルグモン「グオオオッ!?」
炎真はメガログラウモンの両手から全力を込めた大地の炎の球体を放ち、ベルグモンの動きを封じる。
ベルグモン「ギャオオオオオオオオッ!!!」
超炎真『う、ぐうっ……何てパワーだ……でも! はあああああああっ!!」
ベルグモン「ギャオオオオオオッ!!?」
ベルグモンは力尽くで大地の炎の球体の引力を振り解こうとするが、炎真がさらに炎の出力を上げることでそれを阻止する。
超炎真『今だ!』
クロスオーバードラモン「デスペラードファイア!! サンダー!!」
メガログラウモン「アトミックブラスター!!」
エンジェモン「ヘブンズナックル!!」
ダルクモン「ラ・ピュセル!!」
スティングモン「ムーンシューター!!」
バオハックモン「バーンフレイム!!」
超ツナ『X BURNER 超爆発(イクスバーナー・ハイパーイクスプロージョン)!!』
炎真が大地の炎の重力で押さえ付けているベルグモンに向け、ツナやクロスオーバードラモン達は一斉に技を放つ。
しかし……
ベルグモン「ギャオオオオオオオオッ!!!」
ベルグモンはブラックウォーグレイモンの時と同様暗黒の力を解放し、炎真の大地の炎の球体は疎か、ツナ達の技さえも搔き消す。
超ツナ『何っ!?』
超炎真『そ、そんな!?』
自分達の技が掻き消されたことに驚くツナや炎真達に……
ベルグモン「ギャオオオオオオオオッ!!!」
超ツナ・超炎真・クロスオーバードラモン・メガログラウモン・スティングモン・エンジェモン『うわあああああああああああっ!!!』
ダルクモン「きゃあああああああああっ!!!』
ベルグモンが体内の暗黒の力を爆発させるかのように解き放ち、放たれた激しい暗黒の波動は空中にいたツナや炎真、そしてクロスオーバードラモンやメガログラウモン達を飲み込むと同時に吹き飛ばし、凍った海へと叩き付けた。
超ツナ→ツナ「う、ぐっ……」
クロスオーバードラモン→ブイモン「ち、ちくしょう……」
スティングモン→ワームモン「か、体が……う、動かない……」
マリア「ツナ!! ブイモン!!」
アインス「ワームモン!!」
クロスオーバードラモンとスティングモンがそれぞれブイモンとワームモンへと退化し、ツナもブイモンとの融合が解除されるだけで無く、ハイパー化も解けた状態で倒れていた。
超炎真→炎真・メガログラウモン→ギルモン『う、うう……』
奏「炎真!! ギルモン!!」
メガログラウモンもギルモンへと退化し、炎真もツナと同様ギルモンとの融合とハイパー化が解けてしまい、傷付いた状態で倒れ伏していた。
エンジェモン→パタモン「ご、ごめん……アンジュ……」
アンジュ「パタモン!!」
ダルクモン→プロットモン「ご、ごめんなさい、フェルト……私の力が、足りないばかりに……」
フェルト「プロットモン!!」
エンジェモンとダルクモンもそれぞれパタモンとプロットモンに退化し、力無く倒れていた。
アニュー「そ、そんな……デビモンを倒したエンジェモンやダルクモン、それにツナ君や炎真君も倒されるなんて……!」
切歌「ベルグモン、強過ぎるデスよ!」
調「このままじゃ、ファイル島は勿論私達も……!」
フェイト「全てベルグモンに滅ぼされる……!」
暗黒系に有利な聖なる力を持つエンジェモンとダルクモン、それに一同の中で1番強いツナと、その次に強い炎真でさえもベルグモンに倒され、戦乙女達が絶望しかける中……
バオハックモン「まだだ!」
超勇真「まだ僕達がいる!」
響「! 勇真君、バオハックモン!?」
アインス「止せ! 2人だけでは危険だ!」
唯一生き残った勇真とバオハックモンが勇猛果敢にベルグモンに向かって行く。
バオハックモン「くらえ! バーンフレイム!!」
超勇真「蒼破刃!!」
バオハックモンは口からの火炎を、勇真はフツノミタマノツルギから大空と夜天ーー2つの属性の炎を含んだ蒼い衝撃波を放つ。
ベルグモン「ギャオオオオオオオオッ!!!」
ベルグモンは暗黒の力を障壁のように体に纏わせ、バオハックモンの火炎は掻き消したが……
ベルグモン「ガアアアッ!?」
超勇真「え?」
バオハックモン「勇真の技が通った!?」
何と勇真の放った蒼破刃は暗黒の力に掻き消されること無く通り、ベルグモンにダメージを与えた。
しかも……
ベルグモン「ウ、グウッ……ギャオオオオオオオオッ!!!」
勇真の蒼破刃を受けたベルグモンは苦しそうな悲鳴を上げるのだった。
ツナ「勇真の、攻撃が……!」
炎真「ベルグモンに、効いてる……!?」
超勇真「ええと、よくわからないけど……何とかなりそうだ! バオハックモン!」
バオハックモン「おう! 行くぜ、勇真!」
勇真はバオハックモンの背中に乗り、勇真を乗せたバオハックモンは猛スピードで駆け出す。
超勇真「連続で食らえ! 蒼破刃!! 蒼破刃!! 蒼破刃!! 蒼破刃!! 蒼破刃!! 蒼破刃!! 蒼破刃!!」
ベルグモン「ギャオオオオオオオオッ!!?」
勇真は連続で蒼破刃を放ち、ベルグモンにダメージを与えて行く。
ツナや炎真、バオハックモン以外のパートナーデジモン達が倒されてしまった今、勇真はこの絶望的な状況を変えることができるのだろうか……?
To Be Continue……
後書き
勇真の攻撃が暗黒の力を突き破ってベルグモンにダメージを与えられているのは、彼が大空と夜天の2つの属性の炎を使えるが故です。
※詳細は夜天の炎の設定を参照願います。
次回はツナのブイモンの新しい進化を出す予定ですが、2つの候補の内どちらを出すか考え中です(^◇^;)
次回も応援よろしくお願いします^_^
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