八条学園騒動記
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第六百十三話 コーヒーにも入れるその四
「だからお仕事もね」
「出来るんだ」
「そうなのね」
「そう、というか寒過ぎて」
そのせいでというのだ。
「ちょっと飲んだ位はね」
「大丈夫なんだ」
「酔いが覚めるから」
「お仕事してる時に飲んでも」
「それでもなのね」
「そう、それもロシアだから」
アンネットはここでも自国の名前を出した。
「どんどん飲んでもね」
「問題なし」
「そういうことね」
「けれど飲み過ぎて酒乱の人が出るから」
「そこは注意してるのね」
「ええ、だから飲酒運転もないわよ」
ロシアではというのだ。
「当然ね」
「そりゃいつも飲んでいたらね」
「飲酒運転とか言わないわね」
「エウロパもそうだけれど」
連合の敵であるこの国もというのだ。
「あそこも朝から飲んでるわね」
「ビールとかワインをね」
ルシエンが答えた。
「そうしてるね」
「そう、それで何でもあそこでもね」
「飲酒運転ないんだね」
「朝食欲なくてワイン一本空けて」
そうしてというのだ。
「出勤する人もいるらしいし」
「それあれよね」
ウェンディはその話を聞いて言った。
「某少佐よね」
「あの漫画のシリーズのね」
「同性愛というか美少年が好きでね」
「黒のロングヘアでアイシャドーかけてるね」
「あの人よね」
「そう、あの人もそうだし」
この時代でもシリーズが続いている、それでこの少佐も出て来ているのだ。少年国王とは常に仲が悪い。
「それでね」
「エウロパもいつも飲んでるから」
「あの国は何処もね」
エウロパの構成国は全てというのだ。
「ウォッカじゃないけれど」
「お酒は飲んでいて」
「だから飲酒運転なんてね」
「ないのね」
「そうみたいよ」
エウロパではというのだ。
「だって朝から飲んでたら」
「飲酒運転なんて」
「言っていられないから」
だからだというのだ。
「そうみたいよ」
「成程ね」
「けれどね」
ルシエンはここで言った。
「その少佐さん朝は食欲がなくて」
「そうそう、今言った通りね」
アンネットも応えた。
「奥さんのね」
「同性の」
「その人の作った朝ご飯は食べないで」
それでというのだ。
「ワインを飲んで」
「それで出勤してるね」
「実際エウロパではね」
「朝からワインもだね」
「普通だから」
「悪くはないんだ」
「あそこの常識だとね」
エウロパではというのだ。
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