| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

レーヴァティン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百三話 騎士団と王国その三

「それで言うけれどな」
「はい、麦茶は冷やして飲む」
「そうして飲むものだからですね」
「代用コーヒーも冷やせばいい」
「そうなのですね」
「そうして飲んだらな」
 麦茶と同じ味だからだというのだ。
「かなり美味いぜ、実際にそうして飲んだらな」
「美味しかったのですね」
「代用コーヒーも」
「冷やして飲めば」
「かなりな、蒲公英だから身体にもいいしな」
 このこともあってというのだ。
「そうして飲んだらな」
「いいのですね」
「代用コーヒーは冷やして飲む」
「そうすれば美味いですね」
「アイスコーヒーもいいしな」
 この飲みものもというのだ。
「それでな」
「代用コーヒーもですか」
「冷やすと美味しいですか」
「あれはお世辞にも美味しいとは言えませんが」
「それでもですか」
「冷やしたらな」 
 麦茶と同じ味だからだというのだ。
「本当に美味いぜ、特に夏に飲んだらな」
「わかりました、ではです」
「その様に飲んでみます」
「夏にです」
「そうしてみます」
「それじゃあな」
 久志は彼等に笑顔で応えた、そしてだった。
 書類仕事をしていった、その中でコーヒーも飲んだ。今は暑くないのでホットコーヒーだった。それを飲んでだった。
 書類仕事を終わらせた、するとだった。
 彼はここでこう言った。
「また明日か」
「はい、今日の書類は終わりました」
「後は明日です」
「明日またです」
「書類があります」
「その時に持って来ますので」
「わかったよ、皇帝になって領地も増えると」
 そして民も増えればというのだ。
「かなりな」
「書類仕事も増えますね」
「それは仕方ないですね」
「ですがこれでもです」
「それぞれの州のことは州でしていますので」
「かなり少なくなってるんだよな、帝国は中央集権でもな」 
 そうした国家システムだが、というのだ。
「やっぱり各州があってな」
「州は州で、です」
「行政を行っています」
「また軍もそれぞれの軍司令が行っています」
「そうしていますので」
「これでもかなり少なくなってるんだな」 
 仕事を終えた後の満足感を感じながら述べた。
「そうなんだな」
「左様です」
「これでもです」
「まだです」
「まだ少ないです」
「そうだな、広大な国土と相当多い民を皇帝一人が治めるなんてな」
 こうしたことはというのだ。
「とてもな」
「出来ないですね」
「それは流石に」
「幾ら陛下でも」
「流石にそれは」
「地方は地方である程度やってもらって」
 そしてというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧