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オズのジンジャー将軍

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第一幕その十

「沢山の人が来ているしね」
「まさかね」
 カルロスは臆病ライオンに言いました。
「その中にエジソンさんがいるとは思わなかったよ」
「発明王のあの人だね」
「まさかね」
「オズの国では普通だけれどね」
「ライマン=フランク=ボームさんもいて」
「オズの国のことを最初に世界に知らせた人もね」
「あの人もだしね」
 カルロスは臆病ライオンに明るくお話しました。
「それに他にもね」
「沢山の人達がいるね」
「凄いよね」
「何しろお伽の国だからね」
「色々な人達も集まるんだね」
「そういうことだよ」
「それで人だけじゃなくて」 
 カルロスはさらに言いました。
「場所だってね」
「色々だよね」
「本当にね、それじゃあ今度は一体どんな人と出会えてどんな場所に行くのか」
「今から楽しみにしてね」
「出発だね」
「そうしようね」
「皆おやつを食べていたみたいだけれど」
 ドロシーがここでこのことを言ってきました。
「もう食べたのね」
「はい、食べ終わりました」
 カルロスが五人を代表して答えました。
「もう」
「そう、それじゃあね」
「これからですね」
「少し落ち着いたら」
 おやつの後の食休みの後でというのです。
「行きましょう」
「冒険の旅のはじまりですね」
「そうしましょう」
「道はどうなるか」
 アンも楽しそうに言います。
「一体」
「ギリキンからエメラルドの都を通ってね」
 そうしてとです、ドロシーはアンに答えました。
「そのうえでね」
「ジンジャー将軍のお家に行くのね」
「そうしましょう」
「一直線に行くのね」
「ええ、黄色い煉瓦の道じゃなくて」
 ドロシーはさらに言いました。
「今回は列車でね」
「それで行くの」
「ええ、私達はよく歩いて行くけれど」
 それでもというのです。
「今回はね」
「列車で行くのね」
「それもいいかしらと思って。将軍のお家は駅に近いし」
 このこともあってというのです。
「それでなの」
「列車で行くのね」
「そうしましょう」
「それだったらこのお城から北に少し行けば駅だよ」
 樵が駅の場所をお話しました。
「駅名はウィンキー皇帝宮殿前だよ」
「このブリキのお城の前ってことね」
「うん、その駅に行けばね」
「列車が来るから」
「その列車に乗って」
 そうしてというのです。 
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