唯一魔法が使える平民A、元帥の執事になる。
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十二話
前書き
続きです
食堂はっと…。
あった、あそこか。まぁ夕飯時じゃないから人居ねぇな。
ってかこの基地軍位高い人多すぎねぇ?
全然執事見ないんだけど。メイドさんはたまに見るけど凄いビックリされた目で見られんの恥ずかしいんだけどな…。
「いらっしゃいま…せ?し…執事?さんですか?初めて見ましたぁ!」
「はぁ…。調理場を貸していただいても宜しいですか?主人に夕飯を作りたいので。あ、食材も頂いたいです。」
「あ、どーぞ!しゅ…主人というのは?」
「シャルロット・クルステルマン大将様ですよ。」
「…!?…っ!?」
可愛いな…。方まで伸びた金髪ツインテールに加えこの低身長。肌白に金髪は可愛すぎだろ。
「あ…あの!私食堂長のマール・ユエンと言います!貴方は?」
「私は浅村之浩と言います。調理場、あと食材ありがとうございます。お借りしますね。」
よしっと。取り敢えず夕飯だし何にしようかな。今日は戦闘あったしあの人だからなぁ。結構食べそうだし。肉系がいいかな。じゃ簡単にステーキとかにすっか。そうと決まればっと。
俺の魔法は〘万能〙。言ってしまえばなんでもできるってことだ。まぁめんどくさいから特に必要な時しか使ってないけど。
故に俺は〘万能〙を使い料理スキルを創る。これでミスらんだろ。にしても誰かのために料理するの久しぶりだな。幼なじみ以来か。
そう思いつつ、出来上がったステーキプレートとポットをふたつトレーに乗せて部屋に戻る。
コンコンッ。ノック大事。
「入れ。」
「失礼します。お食事の御用意が出来ましたのでお持ち致しました。本日のメニューはフィレ・ミニオンを使ったステーキで御座います。どうぞ。」
机を一時的に片付けたシャルロットの机にプレートとお茶を注いだコップを置く。んー、我ながら美味そうに出来た。
「…!?な…うまそうだな。」
「どうぞ召し上がれ。」
「あ…あぁ。…美味しい。や…柔らかっ!こんなに柔らかかったか…?」
大将であるというてんからここで取り扱われてる食材は最高級物ばかりだった。俺からしたら宝の山だな。
食べ終わったプレートを下げて、紅茶を注いで机に置く。
「どうぞ。リラックス効果があり香り味も良い紅茶であるフォートナム アンドメイサンです。」
「あ…あぁ。ありがとう。なんだか浅村がそのような言葉を使ってくると気が狂うな…。執事とはこの様なものなのか?いや、浅村が変なのか。ちょっといつも通りの言葉遣いに戻してみてくれ。」
「んだよ、文句あるのか?俺がそんな執事似合わねぇか?」
「い…いや、そういう訳では無いのだが…なんというか、キャップというのか?敬語ではない時との差がな…」
「あー、それはあるかもなぁ。けどま、執事はこんなもんよ?逆に執事が敬語無しに話してたらそれはそれでビックリするわ。」
「そ…そうか。だがな…私の気が狂うというか…その、私と二人の時は敬語は無しにしていつも通りにしてくれ。いいな?」
「まぁ、主が言うならそれに従うだけささだからいいが。」
「あと、その呼び方は治らんのか。名前できちんと呼べ。」
「分かったよ。じゃ、シャルなんてどうだ?」
「…っ!?ま…まぁいいだろう。」
「よし、んじゃ俺はこの後どうすりゃいい?」
「ん…では食器を片付けた後私の魔法制御の訓練に付き合え。」
「承知しました。では片付けてまいります。」
「うーぬ…やはり慣れんな…」
「慣れだ慣れ。まぁ仕方ねぇか。」
部屋を出て食堂に食器を持っていき片付けた後部屋に戻りシャルと魔法制御の訓練をして、一日目の仕事が終了した。
それから一ヶ月が経とうとしていた。
ページ上へ戻る