イベリス
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第三話 少しずつでもその三
「そのまま出てるからよ」
「何かそうした人多いわね」
「野党の女の人にはね」
「国会観てるとね」
「ああした人達の笑顔を見てもよ」
愛は従妹に話した。
「絶対にね」
「そんな笑顔は見せないことね」
「自分の心の醜さを観られて」
そしてというのだ。
「確実に評価下げるから」
「嫌われるのね」
「絶対にね」
「そうなのね」
「笑顔でもいい笑顔と悪い笑顔があるのよ」
「いい笑顔をいつも浮かべるべきなのね」
「にこりとしたね、そうしたら自分もね」
愛は咲に笑顔で話した、今の笑顔は明るいものだ。
「明るくなれるから」
「そうなのね」
「笑顔が気持ち悪いとか言う人は無視していいのよ、というか人を無闇に気持ち悪いとか言ったら恨まれるわよ」
「恨みは買うものじゃないわよね」
「誰の恨みでもね。流石に私もこれは経験ないけれど」
こう前置きしてだ、愛は話した。
「何十年も恨まれたくないでしょ」
「それは極端ね」
「そうでしょ、だからね」
それでというのだ。
「出来るだけね」
「人からは恨まれないことね」
「だから気持ち悪いとか悪口とか言わないこともね」
「大事よね」
「咲ちゃんは人の悪口言わないけれど」
それでもというのだ。
「その時は無力な人でも後々わからないでしょ」
「どういった人になるか」
「そう、地位ある人でなくてもツイッターとかで何千人もフォロアーいる人に恨まれたらね」
「大々的に宣伝されるわね」
「そうなったりするから」
「恨まれないことね」
「買っていいのはいいものだけよ」
愛はこのことは確かな表情で言った。
「悪いものはね」
「恨みね」
「それでいつもにこりとしたね」
「明るい笑顔でいることね」
「そうよ」
従妹に今度は明るい声で話した。
「まずはね」
「そういうことね」
「ええ、宜しくね」
「わかったわ、じゃあいつも笑顔でいてね」
「明るいね」
「恨まれることもね」
このこともというのだ。
「避けていってね」
「誰からの恨みもなのね」
「自分から悪口とか悪いことして恨まれたら」
そうなればというのだ。
「本当に損だから」
「いじめとか意地悪はしないことね」
「それが第一よ、因果応報でしょ」
「自分の行いは返って来るっていうわね」
「悪いことをしたらね」
「悪いことが返って来るわね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「最初からしないことよ」
「それがいいのね」
「悪いことはね、まあ人間どうしてもね」
愛は苦笑して従妹にこうしたことも言った。
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