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狐と猫の家族

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第二章

 お礼を言っている様に見えた、そして彼女と遊びもした。夕方には二匹はもうすっかり仲良しになっていた。
 ハールーンはそんな二匹を見て仲間に言った。
「狐もこれからはな」
「家族にするか」
「ああ、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「これからも二匹一緒にな」
「暮らせる様にするか」
「ああ、そうするな」
 こう仲間に話した。
「これだけ仲いいからな」
「そうか、じゃあ一緒に連れて帰ってか」
「女房と子供達にも話すな。今日からお前も家族だ」
「コンッ」
 狐は鳴いて応えた、そしてハールーンそれにミハーネと一緒に帰った。
 狐は雌でアディーザと名付けられた、彼女の妻も子供達も彼女を受け入れた。そうしてそのうえでだった。
 アディーザはミハーネといつも一緒にいる様になった、家でもそうでハールーンに釣りに連れて行ってもらった時もだ。
 一緒に仲良くしていた、仲間はそんな彼女達を見てハールーンに話した。
「イギリスでもこんな話あるそうだな」
「そうなのか」
「ロンドンのの保護センターでピクシーって子が猫達に育てられてな」
「それでか」
「ああ、そしてすっかり二十二匹の猫達に懐いてな」
 そうしてというのだ。
「その子達の中にいてな」
「暮らしてるのか」
「キャットフード食ってな」
「そうか、うちはキャットフード食ってないけれどな
「いつも一緒だな」
「ああ」
 こう仲間に話した。
「今もな」
「そうなんだな」
「狐と猫でもな」
 生きものの修理は違ってもというのだ。
「一緒に暮らせるんだな」
「そうだな、じゃあな」
「ああ、これからもな」
「こにつ等は一緒だな」
「そうするな」
 二人でこう話してだった。
 ハールーンは二匹にそれぞれ一匹ずつ釣った魚をあげた、すると二匹は一匹ずつ仲良く並んで魚を食べた。彼も仲間もそんな二匹を見て自然と笑顔になった。


狐と猫の家族   完


                 2021・4・23 
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