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ドリトル先生と不思議な蛸

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第十幕その六

「これといってね」
「ないね」
「そういえばね」
「言われてみると」
「三重県でも北の方は結構受けていると思うけれど」
 それでもというのです。
「この通りね」
「三重県は三重県」
「そうなんだ」
「名古屋とはまた違うんだ」
「愛知県とは」
「そうなのね」
「そうだよ、そして三重県も地域性があるから」
 県内でもというのです。
「だからね」
「それでなんだ」
「三重県は愛知県とは違って」
「食文化も独自なんだね」
「そちらは」
「そう、ただ野球はね」
 これはというのです。
「中日ファンが多いよ」
「そして阪神ファンも多い」
「そうなのね」
「野球についてはそうなんだ」
「そうなんだ、まあ阪神は最近強いけれど」
 先生はこのチームのお話もしました。
「ずっと中日にもやられっぱなしだったね」
「ああ、そうだったね」
「一九八七年から二〇〇一年までね」
「やたら最下位になって」
「暗黒時代だったから」
「その頃は阪神は他のチームに負け続けて」
 そしてというのです。
「中日にもだったからね」
「特にヤクルトと広島に負けてたけれど」
「中日にもだったね」
「もう負けて負けて」
「負け続けてね」
「それで中日もで。中日が優勝した時なんて」 
 そのシーズンはといいますと。
「お得意様になっていたよ」
「優勝したチームにはいつもで」
「もう徹底的に負けて」
「それでね」
「何度も最下位になったね」
「それで中日もね」 
 このチームもというのです。
「阪神に散々に勝ったよ」
「散々なのが凄いね」
「あの時の阪神の弱さは折り紙付きで」
「兎に角打線が打たなくて」
「どうにもならなかったね」
「その阪神と中日がね」 
 三重県ではというのです。
「野球は多いんだ、しかし日本のスポーツはイギリスとか違うね」
「サッカーの人気があるのは同じだけれど」
「野球がメジャーでね」
「ラグビーはあまり、だね」
「テニスもイギリスよりも人気ないし」
「後ラクロスやクリケットもね」
「あまり、だよね」
 こうしたスポーツをする人も少ないというのです。
「そこが違うね」
「スポーツマンシップを守ることは同じでも」
「それでもね」
「そうだね、ただ色々なスポーツが人気あるね」
 このことは事実だというのです。
「そして漫画にもなっているね」
「それはそうだね」
「そのテニスでもだし」
「あとゴルフもだし」
「ラグビーも漫画になっていたし」
「自転車だってね」
「それに陸上だってね」
 皆も先生のお話に頷きました。 
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