八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六百八話 大した問題ではないその四
「あらゆるものが成り立たないから」
「サハラはそうだね」
「完全にイスラム教の世界だから」
それ故にというのだ。
「だからね」
「映画でもだね」
「完全にだよ」
「イスラムなんだね」
「もう常に出て来るらしいよ」
「やっぱりサハラはそうだね」
「うん、あちらはね」
こう弟に話した。
「それでマウリア映画よりはね」
「連合のに近いんだ」
「何でも入れないで」
そしてというのだ。
「歌と踊りもないから」
「というか歌と踊りがね」
エイミーは今も行われているそれを観つつ言った。
「マウリア映画の特徴で代名詞だから」
「これがあるとね」
「マウリア映画って感じがするわ」
「そうだよね」
「そして最後もなのね」
「これがないとってやってるね」
その歌と踊りをというのだ。
「今ね」
「大団円を祝って」
「それでね」
「そういえば被害者の人何で生き返ったのかな」
シッドはこのことが不思議だった。
「殺されたのに」
「だからそれもね」
「マウリア映画じゃ普通なんだよね」
「これまでお話した通りにね」
「本当に何でもありだね」
「それで生き返ったから」
殺された人がだ。
「真犯人もね」
「許されたんだね」
「それでね」
「ハッピーエンドだね」
「大団円になったんだ」
「そうなんだね」
「まあ確かに色々突っ込めるけれど」
それでもというのだ。
「終わりよければってことで」
「いいんだ」
「そうなるみたいだよ」
「本当にそれでいいのかな」
「だから楽しめたらね」
それならというのだ。
「いいから」
「もう生き返っても殺人が許されても」
「楽しめてしかもハッピーエンドだから」
「いいんだ」
「この場にカーチェイスしたならず者の人達とかラークシャサもいるし」
悪役だった彼等もというのだ。
「もうそうしたことはね」
「よくて」
「それでだよ」
「観るべきなんだ」
「うん」
弟に対して答えた。
「僕もそう思うよ」
「細かいことはいいんだ」
「全くね」
「破壊し尽くされた街が一瞬で復興していて」
「戦争が起こったみたいになっていてもね」
そこまで破壊されていてというのだ。
「それで復興して何でならず者の人達がここに来たとか」
「007もね」
シッドは彼等のことを言った。
「そうしたけれど」
「それでもなんだ」
「一切なんだ」
「細かいことはよくて」
それでというのだ。
ページ上へ戻る