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八条学園騒動記

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第六百八話 大した問題ではないその二

「色々な要素を取り入れて」
「楽しめる様にしているんだ」
「それで最後はね」
 その結末はというと。
「ハッピーエンドなんだ」
「それは絶対だね」
「もう何があってもね」
 どういった作品であってもというのだ。
「結末はね」
「絶対にハッピーエンドなんだ」
「例え殺されて蘇った恐怖の殺人鬼が主人公でも」
「普通に歌って踊ってだよね」
「それで結末はね」
 それはというのだ。
「ハッピーエンドだから」
「あっ、今ね」 
 シッドは映画の結末今現在進行形で映画の中で行われているそれを観た、そうしてシッドに対して話した。
「殺された人が生き返ったね」
「そうだね」
 トムもそれを観た。
「ごく普通にね」
「そうだよね」
「しかも殺した人もね」
 真犯人もというのだ。
「普通に出ているね」
「刑事さんも警官さん達もで」
「007も来たわよ」
 エイミーは笑顔でホームズにやったなと言って出て来た彼を観て言った。
「それでカーチェイスした人達も出て来て」
「笑顔でこれで終わりだなとか言ってるね」
「ラークシャサも出て来て」
「ラーヴァナもカーリー女神も出て来て」
「これまで映画に出て来たキャラクターが勢揃いしたね」
 次から次にと出て来てだ。
「そうなったね」
「もう現実の世界とはね」
「全く思えないね」
「凄い結末ね」
「うん、ハドソン夫人も来たし」
 その場にだ。
「まさに登場人物勢揃いになったね」
「それでこれからどうなるのかしら、って思ったけれど」
 エイミーはすぐに自分の言葉をこう訂正した。
「マウリア映画だから」
「わかるよね」
「歌と踊りね」
「それで終わるんだね」
「結末はね」
「そうなるね」
「実際にはじまったよ」
 シッドが言うとだった。
 実際に登場人物達が笑顔になり。
 歌って踊りだした、そして大団円を全員で喜ぶがシッドはその光景を観てから観客のマウリア人達も観て兄に言った。
「いや、最初から最後までね」
「凄いね」
「異次元だったよ」
「その異次元がね」
「マウリアなんだよね」
「だからね」
 それでというのだ。
「この結末もね」
「マウリアだってことだね」
「結論はそれしかないから」
「そういうことだね」
「それでね」
 トムは笑顔で踊る彼等を観つつさらに言った。
「これまで色々あったけれど」
「もうそういうものってことで」
「受け入れて」
 そうしてというのだ。
「そしてね」
「最後までだね」
「観ようね、もうすぐクレジットがはじまるけれどね」
「そうだね、何時の間にか場所変わってるけれど」 
 歌って踊っている場所がというのだ。 
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