八条学園騒動記
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第六百七話 やっと終わったその十一
「そうなってるね」
「凄いわね」
「だからね」
「それがなのね」
「マウリアで」
この国でというのだ。
「いいんだよ」
「そうなのね」
「むしろ悪い奴を徹底的にやっつけてくれるから」
「それでいいのね」
「うん、それで遂にね」
映画を観るとだ。
「血を吸い終わって」
「それでみたいね」
「敵はふらふらになったよ」
ラーヴァナがだ。
「後はね」
「もうそろそろ終わりね」
「ほら、全部の腕を前に出して光を放ったよ」
それぞれの手の平からだ。
「それで敵を爆発させたから」
「粉々になったわね」
「終わったよ」
「怪獣映画も終わりね」
「うん、これでね」
まさにとだ、トムはエイミーに話した。
「終わったよ」
「そうよね」
「じゃあ後は」
全て終わってというのだ。
「エンディングだよ」
「事件も解決したし」
「悪い神様も退治されて」
「それでよね」
「そう終わったよ」
トムは笑顔で言った、そして実際に結末に入っていっていた。
やっと終わった 完
2021・2・9
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