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『狭間の世界』

作者:零那
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『経験』



無駄な経験は何一つ在りはしないと言い切った貴方。

は?てめぇも結局クソな大人と同じかよ。信用出来る唯一の存在だけに愕然とした。

でも、経験は社会勉強だと言い切るクソな奴等とは内容が違った。

痛くて辛くて悲しくて、そいつに殺意を抱いて、憎んだとしても、それでも今生きてるという事実が在る。

それはきっと、いつか絶対に誰かの弱さに寄り添える強さに成るから、だから決して無駄じゃない。

どんな経験も勉強なんて安易に言えない。でも、苦しい経験こそ自分で昇華させてあげて欲しいから、負けないで。

君なら負けない。
ちゃんと、強くなれる筈だから、昇華させれる筈だから、決して此迄の経験は無駄じゃない筈だから。

貴方があまりにも笑顔で、でも凛々しく言い切るから、そうだと想うことにしたんだ。


 
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