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『狭間の世界』

作者:零那
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『難儀』



ふわっと浮き上がった瞬間、ズシャッと潰れ汚れた其れを見てフッと嗤った。

捻れ腐った心臓と蟲の湧いた脳で描く物語。

どれだけの権利が有ってこんな目に遭わすのか。
どれだけの叫びや怒り、憎しみを握り潰すのか。

逆らえない抗えない、そんな運命なんて要らない。
誰がどうなろうと、もう何もかも知らない。

凡てを放り投げて生きてけたら、無責任な自由は手に入る。
でもそんな自由は本当の自由じゃ無い。

ただ笑って、苦しまずに生きたいだけなのに、何故こんなに難しいんだろう。


 
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