フォース・オブ・イマジナリー
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Turn:36 山野ヒカル
前書き
突如現れた山野ヒカルの挑戦を受けるヤイバ
ルカのことで揺さぶりをかけるヒカルに対し落ち着いてファイトに臨むヤイバ
果たしてヒカルの目的とは………
「君は………」
「山野ヒカルです、あなたとファイトするために来ました………」
真剣な表情でヤイバを見るヒカルの姿にヤイバたちは互いに見合った
「わかった、ファイトしようか」
ファイトテーブルに向かうため席を立つヤイバ
ヒカルも彼に続いてファイトテーブルに立ちデッキを置く
「ルカちゃんのお兄さんなんですよね」
「ああ、君はルカと親しいのか?」
「ええ、ヴァンガードを始めたのも同じくらいの時期で………だから私、知ってるんですよ………あなたが“知りたいこと”を」
ヒカルの言葉にデッキをシャッフルしていたヤイバの手が止まる
「私に勝てたら教えてあげます」
Turn:36 山野ヒカル
「ライド!戦巫女 ミヒカリヒメ」
銃を持った巫女のユニットにライドするヒカル
雰囲気がどこかヒトミのオラクルシンクタンクに似てる
「そのデッキ………“ジェネシス”か」
「正解です」
「ジェネシス?」
「ヒトミのオラクルと同じ惑星クレイの複合企業だ、多くの神々を抱えた謎に包まれたクランでもある」
「だから私のデッキと雰囲気似てるんだ………」
「アレン(8000)でミヒカリヒメ(8000)をアタック!」
「ノーガードです」
Drive check
【忠義の騎士 ベティヴィア】
トリガーなし
アレンがミヒカリヒメに剣を振り下ろす
1st damage
【戦巫女 ミヒカリヒメ】
トリガーなし
「ライド、戦巫女 シタテルヒメ」
桜を模したような大きな2つの髪飾りが特徴的な少女のユニットにライドするヒカル
「更にシタテルヒメをコール、スキルでヴァンガードのシタテルヒメのパワーを+3000、リアガードのシタテルヒメ(10000)でアレン(8000)にアタック」
「ノーガード」
シタテルヒメの杖から放たれた光がアレンに襲い掛かる
1st damage
【モナークサンクチュアリ・アルフレッド】
トリガーなし
「ヴァンガードのシタテルヒメ(13000)でアレン(8000)にアタック」
「それもノーガード」
Drive check
【挺身の女神 クシナダ】
ドロートリガー
パワー=戦巫女 シタテルヒメ(23000)
1枚ドロー
シタテルヒメの攻撃をアレンは剣で受け止める
2nd damage
【ナイトスクワイヤ アレン】
トリガーなし
2ダメージ与えながらトリガーで手札まで増やし順当な様子のヒカル
「立ち上がれ!勇気という名の光の剣!ライド!ブラスター・ブレード!」
光を背後から浴びながら一人の騎士が立つ
その手に持った剣を掲げ大きく振るう
「ブラスター・ブレード!?」
地区大会でのチームリノベーションとの試合
ヤイバは出場しないままチームが敗退してしまった
ヒカルにはブラスター・ブレードの存在は完全に想定外だったようだ
「スキル発動!シタテルヒメを退却!」
ブラスター・ブレードが剣を地面に突きさすとそこから走った光がリアガードのシタテルヒメに襲い掛かる
「今の一発は大きい、ロイヤルパラディンで退却スキルが飛んでくるとは思っていなかったんだろう」
「面を食らったみたいだね、何か狙ってたみたいだし」
「ナイトスクワイヤ アレンをコール、そのスキルで1枚ドローして手札から忠義の騎士 ベティヴィアをコール、ベティヴィアのスキルで手札からケイをコールして1枚ドロー、さらにギャラティンをコール」
4体のリアガードを展開し万全の攻撃体制を整えるヤイバ
ブラスター・ブレードのスキルで自身のクリティカルが上昇
アレンとベティヴィア、そしてケイはスキルでパワーも上昇している
「まずはアレン(11000)のブーストしたギャラティン(21000)でシタテルヒメ(10000)を攻撃」
「サイバー・タイガー(15000)でガード」
サイバー・タイガーがギャラティンに飛び掛かってその剣に噛みつく
振り払ったものの攻撃は止まってしまった
「ブラスター・ブレード(10000)でシタテルヒメ(10000)にアタック」
「サイバー・タイガー(15000)でガード」
シタテルヒメに向かっていったブラスター・ブレードにサイバー・タイガーが飛び掛かる
Drive check
【ぽーんがる】
トリガーなし
「うまいな、クリティカル2のブラスター・ブレードを交えたアタックを最低限のガードで凌いだ」
「トリガー次第では一気に5点もありえたのに、次のベティヴィアはノーガードでも問題ないよね」
「ケイ(11000)のブーストしたベティヴィア(24000)でシタテルヒメ(10000)をアタック」
ベティヴィアの剣から放たれた衝撃波がシタテルヒメに襲い掛かる
2nd damage
【戦巫女 シタテルヒメ】
トリガーなし
「ライド、神託の女王 ヒミコ」
白い装束を見にまとった女性のユニットが裾を持って礼をしたのち目を開いて構える
「イマジナリー・ギフト、フォース」
ヒミコがギフトの光で照らされる
「戦巫女 サホヒメをコール、登場時のスキルでカウンターブラスト1、ソウルブラスト2で2枚ドロー、手札から戦巫女 ククリヒメをソウルに入れ、そのシールド分パワーを上昇させる」
サホヒメは登場時、ドローとパワーアップを同時に行えるユニット
この時上昇するパワーは手札から入れたカード、この場合は戦巫女 ククリヒメのシールド値を参照する
戦巫女 ククリヒメはシールド15000のクリティカルトリガー
よってサホヒメのパワーは15000上昇する
「サホヒメ(24000)でギャラティン(10000)を攻撃」
鈴を振り下ろしたサホヒメの攻撃がギャラティンに直撃し退却させる
「(動かないか………)」
「シールドの高いギャラティンを狙ってきた」
「ジェネシスは強力なスキルを持つ反面、コストの重いユニットが多い、今は少ないダメージを確実に与えて好機を待っているんだろう」
ヤイバも同じ考えだ
それにヒカルの手札は今5枚、まだ何枚かは出せるユニットを持ってるはずだ
「(さっきシタテルヒメが退却されたからっていうのもありそうだけどな)」
「神託の女王 ヒミコ(23000)でブラスター・ブレード(10000)を攻撃」
「ノーガード」
Twin drive check
【神託の女王 ヒミコ】
トリガーなし
2nd check
【戦巫女 シタテルヒメ】
トリガーなし
ヒミコの放った光をブラスター・ブレードは剣で受け止める
3rd damage
【友誼の騎士 ケイ】
トリガーなし
「光臨せよ!戦士たちの主!ライド!」
アルフレッドの体が光に包まれる
一筋の光が降り注ぎその中心からゆっくりと歩いてくるユニットがいた
重厚な鎧を見に纏い目の前を鋭い眼光で真っすぐ見据えていた
「モナークサンクチュアリ・アルフレッド!イマジナリー・ギフト!フォース」
空いたリアガードサークルにギフトの光が宿る
「カウンターブラスト、ソウルブラスト、そしてソウルからドロップゾーンに送ったブラスター・ブレードを手札に、そのままコール!」
ギフトの光に照らされながらブラスター・ブレードが剣を構える
「ぽーんがるをコール、ソウルチャージしたカードは幸運の運び手 エポナ、トリガーなのでパワー+5000、ケイ(11000)のブーストしたベティヴィア(24000)でヒミコ(13000)をアタック」
「ノーガード」
ベティヴィアの剣がヒミコに振り下ろされる
3rd damage
【猫の魔女 クミン】
トリガーなし
「ぽーんがる(13000)のブーストしたモナーク(41000)でヒミコをアタック」
「ノーガード」
「今度は一転してガードしないね」
「今のタイミングならノーガードでも問題はない、次あたりで動き出すな」
Twin drive check
【モナークサンクチュアリ・アルフレッド】
トリガーなし
2nd check
【友誼の騎士 ケイ】
トリガーなし
モナークの攻撃を受けたヒミコが身を庇いながら後退する
4th damage
【戦巫女 ミヒカリヒメ】
トリガーなし
「アレン(8000)のブーストしたブラスター・ブレード(48000)でヒミコ(13000)を攻撃」
何とか姿勢を正したヒミコにブラスター・ブレードが剣を振り下ろす
5th damage check
【猫の魔女 クミン】
トリガーなし
「ライド、神託の女王 ヒミコ、イマジナリー・ギフト、フォース」
ヒカルがヒミコにライドすると今度はサホヒメがギフトの光に照らされる
「シタテルヒメをコール、カウンターブラストしてサホヒメのパワーを+3000」
シタテルヒメの杖から流れた光がサホヒメを包み込む
「更に猫の魔女 クミンをコール、スキル発動、カウンターブラストしてクミンをレスト、スタンド状態のリアガード一体を手札に、シタテルヒメ、そしてシタテルヒメを再度コール」
再びサホヒメがシタテルヒメの杖から流れた光に照らされる
「同じスキルを二度?………」
「続いて神託の女王 ヒミコのソウルブラスト5」
「えっ?ソウル5枚もないのに!?」
「シタテルヒメのスキルだ、+3000のほかにも次に払うソウルブラストのコストを2減らす」
「なるほど、それでシタテルヒメを使いまわしたのか」
「ええ、2回発動したことで、ソウルブラスト1、そしてソウルのククリヒメを山札の下に戻すことで、相手のヴァンガードのグレードと同じ回数、そのトリガー効果を発動する」
「ソウルからトリガー効果を発動!?」
「まずは、ヒミコのクリティカルを+1、シタテルヒメのパワーを+10000、次にシタテルヒメのパワー10000、クリティカルを+1、最後に、サホヒメのパワーを+10000、クリティカルを+1」
「これで前列はすべてクリティカル2」
「しかも、ツインドライブのトリガー次第ではさらにクリティカルの上昇もあり得る」
すべて、この必勝のタイミングへの準備
「神託の女王 ヒミコ(13000)でモナークサンクチュアリ・アルフレッド(13000)にアタック」
「閃光の盾 イゾルデ(守護者)で完全ガード!」
Twin drive check
【猫の魔女 クミン】
トリガーなし
2nd check
【戦巫女 ミヒカリヒメ】
トリガーなし
「シタテルヒメ(30000)でモナークサンクチュアリ・アルフレッド(13000)にアタック」
「ノーガード」
シタテルヒメの放った光がモナークを直撃する
4th damage
【沈黙の騎士 ギャラティン】
トリガーなし
5th damage
【ふろうがる】
クリティカルトリガー
クリティカル=モナークサンクチュアリ・アルフレッド(クリティカル2)
パワー=モナークサンクチュアリ・アルフレッド(23000)
「シタテルヒメ(35000)でモナークサンクチュアリ・アルフレッド(23000)を攻撃」
「ケイ(10000)でガード!ブラスター・ブレード(10000)でインターセプト」
二人の剣士に阻まれ攻撃をあきらめ戻っていくサホヒメ
「ライド!モナークサンクチュアリ・アルフレッド!イマジナリー・ギフト!フォース」
ギフトの光を浴びたベティヴィアが剣を構える
更にモナークのスキルで再度ブラスター・ブレードを手札に加えるヤイバ
「そしてブラスター・ブレードをコール!そのスキルでシタテルヒメを退却!」
ブラスター・ブレードが剣から放った光がシタテルヒメを飲み込み退却させる
「ぽーんがる(8000)のブーストしたモナーク(36000)でヒミコ(13000)にアタック」
「クシナダ(守護者)で完全ガード!」
モナークの装備から放たれた光線をクシナダが受け止める
Twin drive check
【沈黙の騎士 ギャラティン】
トリガーなし
2nd check
【ふろうがる】
クリティカル=忠義の騎士 ベティヴィア(クリティカル2)
パワー=忠義の騎士 ベティヴィア(30000)
「(まだ、最後まであきらめない!)」
「ケイ(11000)のブーストしたベティヴィア(43000)でヒミコ(13000)にアタック」
「大鍋の魔女 ローリエ(20000)、戦巫女 ククリヒメ(15000)でガード」
ベティヴィアがヒミコに向かっていくがローリエとククリヒメが飛び出す
ベティヴィアに斬られ二人は倒れるが攻撃はヒミコには届かない
「アレン(8000)のブーストしたブラスター・ブレード(38000)でヒミコ(13000)にアタック!」
ブラスター・ブレードが剣を振り上げヒミコに向かっていく
最後の攻防、ヒトミは思わずヒカルの方を見る
手札は戦巫女 ミヒカリヒメ、猫の魔女 クミン、戦巫女 サホヒメの3枚
「(サホヒメのインターセプトと合わせて35000、防がれる!)」
「ノーガードです」
「(えっ!?)」
ブラスター・ブレードの攻撃を受けたヒミコがその場に静かに倒れる
6th damage
【神託の女王 ヒミコ】
「ガードできたのにどうして………」
「勝負を捨てたわけではありません、ここで手札をすべて使ってガードしても、こちらは手札ゼロ、コストに使えるカードもほとんどない」
「ヒールトリガーに賭けて、アタックに使えるユニットを残したのか」
シュンの言葉に同意するようにヒカルは頷く
「約束通り、ルカちゃんがどうして今のようになったのか、教えてあげます」
そういってデッキを手に取って椅子の方へ歩き始めるヒカルだったが
「………どうしたんですか?」
ファイトテーブルに立ったまま呆然とするヤイバの方に振り返る
「あ、ああ、そういえばそういう約束だったな」
「忘れてたの!?」
「それだけファイトに集中してたということだ」
後書き
次回予告
「にしてもオレがブラスター・ブレード使うこと知らなかったのか?」
「地区大会でのあなた達の試合は見れていないので」
「ヤイバ君ベスト16からはチームが二連勝で出てないから」
「それまでの試合は同時進行だったしな」
turn:37 チカゲの苦悩
「でもルカは俺がブラスター・ブレード持ってること知ってるはずだぜ、前に見てるし」
「いえ、内緒で来たので、実物が存在すること自体驚きでした」
「公式戦でブラスター・ブレードが使われた記録は先導アイチ以降まったくなかったからな」
「というか、1枚しかないカードをなんでそう毎回「それ以上はいけない!」」
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