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八条学園騒動記

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第六百六話 まだらの紐なのかその十二

「実はね」
「そうなんだ」
「普通に長いものだから」
「連合の映画と比べて」
「マウリアじゃ一切気にすることはない」
「そうしたものなんだ」
「うん、むしろ連合の映画の大抵二時間っていうのは」
 その上映時間はというのだ。
「短いそうだよ」
「普通じゃなくて」
「もう四時間がやや短い位で」
「倍でなんだ」
「五時間以上でね」
 このホームズの作品である。
「普通らしいよ」
「そうだったんだ」
「悠久の時間の中を生きる人達だから」 
 連合ではマウリア人はこう言われることがある、それはインドという国からのこの国のイメージでもある。
「五時間以上もね」
「普通なんだ」
「生まれ変わるから」
「ああ、人間は」
「この考えマウリアからだから」
 輪廻転生、この思想はというのだ。
「その中にあるから」
「だからだね」
「人間は死んでも生まれ変わって人生は続くから」
「五時間以上の大作も」
「もう悠久の時の中ではほんの一瞬だよ」
 輪廻転生を繰り返す中ではというのだ。
「だからね」
「五時間以上でもなんだ」
「もうね」
 それこそというのだ。
「何でもないよ」
「そうなんだね」
「そうした考えなんだよ」
「色々凄いね」
 シッドはここまで聞いて目を瞬かせて述べた。
「つくづく思うよ」
「そうした国だってことだよ」
「要するにだね」
「そうなるね、しかしね」
「しかし?」
「原作まだらの紐じゃないかもって思えるよ」
 トムは今度は映画自体を観て述べた。
「ここまで色々違うと」
「原型ないんだ」
「魔改造に魔改造を重ねて」
 そうしてというのだ。
「変わった感じだよ」
「そこまで違うんだね」
「まだらの紐とはね」
「というかまだらの紐ってね」
 シッドは原作の話をした。
「こんな展開じゃないよね」
「全然違うよ」
「派手なアクションもカーチェイスもだよね」
「当然ないよ」
 言うまでもないとだ、トムは答えた。
「それはね」
「そうだよね」
「もう魔改造でもね」
「ここまではならないよね」
「ビーフシチューから肉じゃがはあっても」
 日本人が為したことである。 
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