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パチュラー=パーティーの時に

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第二章

 ミッチェル達は犬も迎え入れた、皆犬好きなので飲んで食べつつ犬とも遊んだ。だがすぐにだった。
 ミッチェルはその犬を見て気付いた。
「この犬女の子だな」
「あっ、確かに」
「この犬雌だよ」
「雌ならバチュラ=パーティーには参加出来ないけれど」
「まあいいか」
「僕達が呼んだし」
「うん、それにお腹が空いて喉が渇いてるね」 
 このことにも気付いた。
「だからすぐにね」
「ご飯をあげるか」
「それにお水かミルクを」
「ご飯はベーコンでも何でもあるぞ」
「ミルクはないけれどお水がある」
「それじゃあな」 
 皆で話してだった。
 ミッチェル達は犬にご飯をお水をあげた、すると犬は尻尾を振って喜んで食べて飲みはじめた。すると。
 犬は母乳が出た、ミッチェルはここでまた気付いた。
「この娘お母さんみたいだな」
「あっ、母乳出ているな」
「じゃあ子供いるんだな」
「そうなんだな」
「子犬達は何処かな」 
 ミッチェルはこのことを思い出した。
「一体」
「探すか」
「この娘もお腹が空いていたし」
「それなら子犬達もそうかも知れないし」
「すぐに探すか」
「そうしようか」
「ワン」
 彼等の言葉を聞いてだった、犬は。
 踵を返して家の玄関のところでミッチェル達の方を振り向いた、それで彼等は気付いた。
「ついて来いか」
「そう言ってるな」
「そこに子犬達がいるかもな」
「じゃあちょっとついて行くか」
「ここはそうするか」
 皆こう言ってだった。
 犬についていった、すると犬は彼等を案内してだった。
 パーティーが行われていたミッチェルの家から少し離れた茂みに入った、するとその茂みの隅にだった。
 子犬達がいた、数えると七匹いた。ミッチェル達は彼等と自分達を頼み込む様に見ている母犬を見て決めた。
「助けるか」
「幸いパーティーに使うお金があるし」
「それを使ってな」
「この子達を助けるか」
「そうしよう」
 そうしてだった。
 全員でミッチェルの結婚式が終わってもだった。
 母犬と子犬達を世話して彼等の里親を探した、子犬達の名前も決めた。
「ベア、ノックス、デイジー、ガンナー、プリミー、ローズ、フィン」
「デイジーとプリミーとローズは雌でな」
「残る四匹は雄だな」
「じゃあこの子達の里親も探そう」
「僕達か親戚がなればいいな」
 里親達もそれぞれ決まり。
 ミッチェルは新妻と話してだった。
「母犬、アニーとね」
「黒犬のガンナーだね」
「ガンナーも引き取るね」
「そうするんだね」
「そうすることにしたよ」
 そう決めたというのだ。
「二人と二匹でね」
「暮らしていくか」
「それで子供が出来たら三人と二匹か」
「そうなるか」
「うん、いきなり幸せが増えてよかったよ」
 新婚生活に加えてというのだ。 
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