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『永遠』

作者:零那
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『鬼ごっこ』



狙う獲物は何匹か要る。遠慮してたら殺される。殺される前に殺すのみ。

街中走りまわって逃げ込んで隠れて息を殺した。忍び寄る足、目が合った瞬間に引くトリガー。

返り血で汚れても黒は目立たない。約束の場所で君と会えた。生きてた。

なのに、なのに何故あの時君は何も言わず無鉄砲に乗り込んだんだ。

考えなしの無鉄砲さは僕の専売特許だっただろ。君はそんな僕を制す役割だった筈だ。なのに何故。

負けるのは鬼の筈だった。あの化け物達だけが死ぬ筈だったのに。

永遠に君は還らない。還らない君を僕は永遠に悔い続ける。


 
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