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『永遠』

作者:零那
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『チープ』



「仲間」「青春」「恋愛」「友情」「永遠」そんなワードが飛び交ってたあの頃。

当て字のヤンキー語とかも、時代だなって感じる。
何が1番大事かって、勿論仲間だった。

此の仲間は永遠だと、此の友情は永遠だと、そんなチープな永遠を信じたりしてた。

一生大事にしたかった。
叶わなかったけれど。

『一生大事にしたい』なんて産まれて初めての感情は、余りにも残酷に奪われた。

誰も彼もが敵でしかなくて、社会全体が悪で、何もかも消え失せろと思ってた頃。

救ってくれた。
仲間が出来た。
一生大事にしたい。

なんて愚かでチープな、よくありそうなパターンなんだろう。

でも、其れが、其の時が1番未だに強烈で鮮明な若かりし日だ。


 
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