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ドリトル先生と不思議な蛸

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第四幕その三

「イギリスでは怖がられるだけだからね」
「うん、悪魔とか言われて」
「妖怪扱いだしね」
「食べられるって言われても」
「信じない位だったよ」
「それでも食べたらね」
 その蛸や烏賊をです。
「美味しいね」
「そうなんだんだよね」
「今食べている蛸のお刺身も烏賊の姿焼きも美味しいよ」
「というかこんなに美味しいなんてね」
「嘘みたいだよ」
「そうだね、怖い外見の海の幸は」
 そして毒があるものもです。
「美味しいものが多いね」
「そうだね」
「じゃあ今はオニオコゼを食べて」
「蛸や烏賊を食べて」
「それで楽しもう」
「そうしようね」
 こう皆とお話しているとです。
 一緒に食べているダイバーさんが先生に聞いてきました、その聞いてきたことは一体何かといいますと。
「先生のことは聞いていましたが」
「何でしょうか」
「動物とお話が出来るんですね、本当に」
「はい、彼等の言葉を学びまして」
「そこのオウムからですね」
「そうです、ポリネシアからです」
 その彼女を見て答えました。
「聞きまして」
「それで、ですね」
「様々な生きものの言葉を聞けます」
「そうなんですね」
「ですから」
 それでというのです。
「お話が出来ます」
「左様ですか」
「今彼等の言葉を言語にしようともです」
「お考えですか」
「アルファベットですが」 
 その言葉でというのです。
「そちらで」
「それは凄いことですね」
「まだ考えている最中ですが」
「ですが是非です」 
 ダイバーさんは言いました。
「実現すべきですね」
「そう言って頂けますか」
「はい、そうしていきましょう」
「では」
「それとですが」
 ダイバーさんは先生にさらにお話しました。
「今回烏賊は姿焼きにしましたが」
「はい、虫ですね」
「獲れたてだったので」
 そうした烏賊だったからだというのです。
「寄生虫が怖いので」
「焼いたのですね」
「そうしました」
「そうしないといけないですね」
「若しです」
 ダイバーさんは先生に言いました。
「獲れだての烏賊を生で食べますと」
「怖いですからね」
「寄生虫が」
 だからだというのです。
「焼きました」
「左様ですね」
 先生がダイバーさんとお話するとでした、動物の皆は先生に対して言いました。
「烏賊にも寄生虫いるんだ」
「そうなの」
「海の生きものだからいないと思っていたけれど」
「いるんだ、烏賊には」
「そうなの」
「そうだよ、アニサキスといってね」
 先生は皆にお話しました。 
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