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『永遠』

作者:零那
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『透明』



戻らない時間、止まらない瞬間、どれだけ悔やみ恨み嘆いたか。

今が此のまま終わればいいのに。
永遠に此のままで在る為に。

孤独だから苦しいんじゃない。
君が居ないから、還らないから苦しいんだ。

あの日、あの瞬間に、もし、時間が戻ったなら。
君が居ない世界にはさせないと誓えるよ。

どんなことをしても君を生かせてみせる。
君を逝かせはしないから、だから時間を...ねぇ。

どうせなら、せめて一緒に逝きたかった。
そしたら永遠に一緒だったのに。

君が居ない世界はこんなに無色透明だ。
景色も心も動かない、不思議な創造物。


 
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