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ドリトル先生と不思議な蛸

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第二幕その八

「三重県は結構広い場所でもあるね」
「そういえばそうですね」 
 トミーもそうだと答えました。
「あちらは」
「うん、南北にね」
「そしてそれぞれの地域がありますね」
「鳥羽や伊勢もあればね」
「名張もあって」
「四日市市もあるし」
「伊賀や甲賀もでしたね」 
 トミーは忍者で有名なこの地域のお話もしました。
「三重県ですね」
「鈴鹿もだしね」
「県庁の津市もあります」
「あと松坂だね」
「地域性の強い県なんですね」
「うん、それぞれの地域でね」
 先生もこう答えました。
「三重県はそうだよ」
「それは昔からですか」
「そう、元々は伊勢と志摩と伊賀の三国だったしね」
 先生は日本の昔の国のお話もしました。
「地域性が強いんだ」
「それぞれで」
「長野県は盆地ごとがそれぞれの地域だったけれど」
「三重県は三重県で」
「地域性があってね」
 それでというのです。
「個性が強いんだ」
「それぞれの地域の」
「そうなんだ、たださっき伊賀や甲賀の名前が出たけれど」
 忍者で有名なです。
「そちらには行かないだろうね」
「そうですか」
「四日市や津市もそうだけれど」
 忍者の方もというのです。
「行くのは鳥羽だからね」
「ああ、伊賀とか甲賀と鳥羽は分かれているんだ」
 王子はここで、でした。
 日本の関西の地図を出しました、それで言うのでした。
「そういえば結構な距離があるね」
「同じ三重県でもね」
「そうだね」
「奈良県もそうだったね」
 先生は前に行ったその県のお話もしました。
「同じ県でも結構な距離があるね」
「うん、特に北と南でね」
「日本は日本人は狭いと言うけれど」
「実はイギリス本土より広いしね」
「そう、結構広い国だよ」
 日本という訓はというのです。
「これでね」
「住んでいて実感するよね」
「どうも日本人は日本を過小評価することが多いよ」
「実は広い国だし」
「外交は柔軟でバランスが取れているし」
「農業だってね」
 王子はこちらのお話もしました。
「かなりのものだよね」
「世界屈指のね」
「それでも駄目とか言ってるのはね」
「スーパーに行けばわかるよ」
 その真実はというのです。
「それだけでね」
「そうだよね」
「どれだけ日本の農産物が多いか」
 それこそというのです。
「もうね」
「それを見ればわかるね」
「日本の産業を学んでいるとね」
 勿論農業もです。
「それもね」
「わかる筈だよ」
「それがどうして駄目だって言われてきたのかな」
「何でも言い募るとね」
 先生は王子にお話しました、勿論他の皆にもです。 
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