フォース・オブ・イマジナリー
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Turn:31 ルカのチーム
前書き
ルカのいるチームと対戦することとなったヤイバたち
ヤイバはルカの冷たい雰囲気が気になってしまう
そんな中始まった先鋒戦
ヒトミは序盤から苦戦を強いられてしまい………
ベスト8の対戦相手が決まったヤイバたちヴァラーギフト
だがヤイバの表情は晴れなかった
チーム男前を圧倒したルカが纏っていた冷たい雰囲気
「ルカ………チーム………レボリューションか?これ」
「いや、レボリューションだと綴りが………えっと」
「リノベーションだな、革新とか再生って意味だ」
Turn:31 ルカのチーム
「それで順番はどうする?向こうが順番を変えないならルカちゃんは次鋒で出てくると思うんだけど………」
「俺が………」
「俺がやる」
ヤイバの言葉を遮ってシュンが名乗りを上げた
「でも………」
「ファイトに私情を挟んでもらっては困る、今のままファイトしても集中できるとは思えない」
「………わかった、じゃあ」
「矢代と俺がファイトする間に頭を冷やしておけ」
「ってそうなるの!?」
先鋒戦が始まりヒトミがコンソールに立つ
相手はルカと同い年くらいの少年だ
「(そういえば相手のチームは小さい子ばかり………それで勝ち上がってきたんだ)」
「ほら、さっさと始めようぜ」
対戦相手の少年が落ち着きのない様子で進行を急がせる
「矢代選手、準備は?」
「あ、大丈夫です」
「では始めます、チームリノベーション、荒木ケンタ、チームヴァラーギフト、矢代ヒトミ、試合開始」
「「スタンドアップ!ヴァンガード」」
ドラゴンエンパイアの高原に二人のファイターが降り立つ
「ロゼンジ・メイガス」
「スパークキッド・ドラグーン」
小さな竜に跨ったケンタのユニットを見るヒトミ
「(あれって確かなるかみ………バインドしてくるアクセルの………アクセル!?じゃあ!)」
「まずい組み合わせになったな、アクセル………それもよりによってなるかみが相手か」
プロテクトとアクセルでは基本的にアクセルが優勢
特になるかみは高い攻撃力とリアガードを退却させるスキルでプロテクトに対して強く出れる
「ライド!リザードソルジャー リキ!1枚ドロー」
「ライド!クォーレ・メイガス、スキルで山札の上を2枚確認して、好きな順番で戻し、ロゼンジ・メイガスのスキルで1枚ドロー」
ドライブチェックでトリガーを出す確率を上げることのできるスキルだが
「(迷ってたな、どっちもはずれか)」
「クォーレ・メイガス(8000)でリキ(8000)にアタック!」
「ノーガードだよ」
Drive check
【サークル・メイガス】
トリガーなし
クォーレ・メイガスの放った光がリキに降り注ぐが気にした様子はなく揺るがない
1st damage
【ハンマーナックル・ドラゴン】
トリガーなし
「ライド!ハンマーナックル・ドラゴン!レッドリバー・ドラグーン!デモリッション・ドラゴン!来やがれ!」
ユニットを並べ攻めの体勢に入るケンタ
どこか強引ささえ感じる力任せのファイトスタイルのようだ
「レッドリバー・ドラグーン(9000)でクォーレ(8000)にアタック」
稲妻をまとった槍による突撃を受けたクォーレ・メイガスが大きく吹っ飛ばされる
1st damage
【ロンバス・メイガス】
トリガーなし
「ハンマーナックル(9000)でクォーレ(8000)にアタック!」
空中に投げ出されたクォーレに飛び掛かるような勢いでハンマーナックル・ドラゴンが迫る
そのまま空中でハンマーを振り上げるが
「スフィア・メイガス(20000)でガード!」
スフィア・メイガスがそれを受け止める
力任せに振られたハンマーの勢いに負けて吹っ飛ばされてしまったが
Drive check
【蟲毒の抹消者 セイオウボ】
ヒールトリガー
パワー=デモリッション・ドラゴン(18000)
ダメージ回復
「レッドリバー・ドラグーン(9000)のブースト!デモリッション・ドラゴン(27000)でクォーレ・メイガス(8000)をアタック」
デモリッション・ドラゴンの角から放たれた電撃がクォーレ・メイガスに襲い掛かる
2nd damage
【クォーレ・メイガス】
トリガーなし
「ライド!レクタングル・メイガス!サークル・メイガスとステラ・メイガスをコール」
レクタングルにライドしたヒトミの横にステラ・メイガスが降り立って笑いかけてくる
「更にレクタングルをコール、スキル発動」
「好きにしてくれや」
「ここで展開するのちょっとまずくないか」
「回復された分のダメージを追いつかなければならない、次のターンアクセルサークルが展開されてからだと守りがきつくなる、攻めれるときに攻めるのは無しじゃない」
「レクタングルをコール、スキルで2枚確認して、1枚ドロー、さらにクォーレをコール!」
レクタングルとクォーレの連続コールで山札を繰り返し操作するヒトミ
「ヴァンガードのレクタングル(9000)でハンマーナックル(9000)にアタック」
「ノーガードだよ」
Drive check
【サイキック・バード】
クリティカルトリガー
クリティカル=レクタングル・メイガス(クリティカル2)
パワー=ステラ・メイガス(19000)
レクタングル・メイガスの放った光を得物の槌を使い受け止めるハンマーナックル
1st damage
【リザードソルジャー リキ】
トリガーなし
2nd damage
【イエロージェム・カーバンクル】
クリティカルトリガー
クリティカル=ハンマーナックル・ドラゴン(クリティカル2)
パワー=ハンマーナックル・ドラゴン(19000)
「今のは矢代のミスだな」
石田先生の言葉にアリサが不服の声を上げる
「どうして!?一気に2点ダメージを与えたのに」
「2点ってのが問題だ、ダメージトリガーでリアガードの攻撃が通りにくくなった」
「じゃあどうするっていうの~!トリガーも出てるし」
「この場合はクリティカルをリアガードのレクタングル・メイガスに与えてダメージを少なく見積もるべきだった」
「そうか、レクタングル・メイガスはスキルでパワーが上がっているから」
「クリティカルが活きる、その上で矢代は本命であるステラ・メイガスのアタックを通しやすくなる」
「クォーレ・メイガス(8000)のブースト!レクタングル・メイガス(22000)でハンマーナックル(19000)にアタック」
「ノーガードだっての………お?」
3rd damage check
【ワイバーンガード ガルド】
ドロートリガー
パワー=ハンマーナックル・ドラゴン(29000)
1枚ドロー
「そんな!またダメージトリガー!?」
「(ステラ・メイガスもパワーは29000あるが………手札5枚、ヒットは望めない)」
ヴァンガードへのヒットが望めない中ヒトミはリアガードのレッドリバー・ドラグーンを見た
「(あのユニットがいると次のターンのガードが難しくなる………ここは)サークル・メイガス(8000)のブースト、ステラ・メイガス(29000)でレッドリバー・ドラグーン(9000)をアタック」
ステラ・メイガスの放った光にレッドリバー・ドラグーンが飲み込まれる
「通らないとみてリアガードへの攻撃に切り替えたか………通らないの承知でヴァンガード攻撃して手札斬らせてもよかったけどな」
序盤の焦りからか今回は小さなミスが目立つヒトミ
プレッシャーに弱い性格がここにきて裏目に出た
「ライド!デトニクス・スティンガードラゴン!」
地面から稲妻が走り天へと昇っていく
その中心で起き上がった竜が力強く咆哮を上げた
「イマジナリー・ギフト!アクセル!デトニクス・スティンガーの登場時能力!ステラ・メイガスをバインド!」
デトニクス・スティンガーが得物から放った稲妻がステラ・メイガスを貫く
そのまま全身を走る稲妻に苦しめられ消滅していくステラ・メイガス
「更にレックレスネス・ドラゴンをコール」
っ!?あのユニットって確か!」
レックレスネス・ドラゴンの放った稲妻がリアガードのレクタングル・メイガスに放たれる
前列のリアガードをすべて失ったヒトミは4枚の手札を見る
相性の悪さから焦って攻めに出た結果攻撃に使えるユニットは使い切ってしまって残っていない
「アクセルサークルにサンダーストーム・ドラグーンをコール、デトニクス・スティンガー(12000)でレクタングル(9000)にアタック」
「ノーガード………」
Twin drive check
【風伯童子 ハヤテ】
フロントトリガー
レックレスネス・ドラゴン=19000
デトニクス・スティンガードラゴン=22000
デモリッション・ドラゴン=21000
サンダーストーム・ドラグーン=34000
2nd check
【イエロージェム・カーバンクル】
クリティカルトリガー
クリティカル=デトニクス・スティンガードラゴン(クリティカル2)
パワー=レックレスネス・ドラゴン(29000)
デトニクス・スティンガードラゴンのドリルがレクタングル・メイガスに突き刺さる
そこから流れる電流が更にレクタングルを苦しめた
3rd damage
【レクタングル・メイガス】
トリガーなし
4th damage
【ペンタゴナル・メイガス】
トリガーなし
「レッドリバー・ドラグーン(9000)のブースト、デモリッション・ドラゴン(30000)でレクタングル(9000)にアタック」
よろめいたレクタングルにデモリッション・ドラゴンが追撃の雷撃を放ち直撃を受けて悲痛の叫びをあげる
5th damage
【オラクルガーディアン ニケ】
クリティカルトリガー
クリティカル=レクタングル・メイガス(クリティカル2)
パワー=レクタングル・メイガス(19000)
「レックレスネス(32000)でレクタングル(19000)にアタック」
※リアガードのレックレスネス・ドラゴンがヴァンガードにアタックした時相手前列のリアガードが1枚以下ならパワー+3000
レックレスネス・ドラゴンがレクタングルに襲い掛かろうと向かってくる
「サイキック・バード(15000)でガード!」
だが上空から飛び掛かったサイキック・バードによってレックレスネスの突撃が止まる
「サンダーストーム・ドラグーン(34000)でレクタングル(19000)にアタック」
「スフィア・メイガス(20000)でガード!」
このターンは何とか耐えきったヒトミだが………
「ここまでだな………」
「そんな!どうして!?」
「手札もリアガードも足りてない、この状態からひっくり返すのは無理だ」
「ライド!ヘキサゴナル・メイガス、イマジナリー・ギフト、プロテクト」
折れそうな心を振るいたてながらファイトを進めるヒトミだが………
「ヘキサゴナル・メイガスのスキルで山札の上2枚を確認し、1枚ドロー、ステラ・メイガスとヘキサゴナル・メイガスをコール、ヴァンガードのヘキサゴナル(12000)でデトニクス・スティンガー(12000)にアタック」
「セイオウボ(20000)でガード」
Twin drive check
【テトラ・メイガス】
トリガーなし
2nd check
【クォーレ・メイガス】
トリガーなし
「クォーレ・メイガス(8000)のブースト!ステラ・メイガス(20000)でデトニクス・スティンガー(12000)にアタック!」
「風伯童子 ハヤテ(15000)でガード」
ステラ・メイガスが放った光をハヤテが広げた布が跳ね返す
「サークル・メイガス(9000)のブーストしたヘキサゴナル・メイガス(20000)でデトニクス・スティンガー(12000)に攻撃」
「そいつはノーガードだ」
ヘキサゴナル・メイガスの放った光が直撃しながらもデトニクス・スティンガーは鼻息を荒げてヘキサゴナルを睨んだ
5th damage
【レッドリバー・ドラグーン】
トリガーなし
「ライド!デトニクス・スティンガードラゴン!」
二枚目のデトニクス・スティンガーが勢いよく雄たけびを上げる
「アクセルサークル展開!まずはライドしたデトニクス・スティンガーのスキル、ステラ・メイガスをバインド」
再び稲妻に貫かれるステラ・メイガス
「更に元々いたデトニクス・スティンガーのスキル、ライドされた時このユニットをリアガードサークルにコールして、ヴァンガードにパワー+10000!」
アクセルサークルにもう1枚のデトニクス・スティンガーが現れたことでこのターン5回の攻撃が可能になった
ヒトミの手札では止めることが出来ない
「ヴァンガードのデトニクス・スティンガー(22000)でヘキサゴナル・メイガス(12000)に攻撃!」
「………ノーガード」
Twin drive check
【デトニクス・スティンガードラゴン】
トリガーなし
2nd check
【レックレスネス・ドラゴン】
トリガーなし
デトニクス・スティンガードラゴンの槍がヘキサゴナル・メイガスを貫く
槍から流された電流がヘキサゴナル・メイガスの全身を飲み込んでいく
6th damage
【ペンタゴナル・メイガス】
トリガーなし
「いえーい、楽勝楽勝」
ケンタが余裕の表情でベンチへと戻っていく中ヒトミは一目散にその場から走り去っていった
「矢代!」
声をかけたヤイバに目もくれず控室も通り過ぎて行った
「準備しておけ………俺が取り返す」
後書き
次回予告
「お姉ちゃん………」
「心配すんな、ああいうのを乗り越えて強くなるもんなんだよ」
「石田先生………」
turn:32 御導ルカ
「なんか不思議と説得力が………」
「痛いとこついてくるな、まあ俺にも経験はあるんだけどよ………」
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