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オズの木挽きの馬

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第十二幕その三

「楽しかったよ」
「そうなのね」
「今は何も食べる必要がないから食べたいとは思わないけれどね」
「面白いとは思うでしょ」
「そのことは変わらないよ」
「ソーセージ美味しいよ」
 こう言ったのは神宝でした、見れば実際にソーセージを食べています。
「こうして焼いても煮てもね」
「ソーセージは煮ても美味しいよ」
 ジョージもソーセージを食べつつ言います。
「こうして焼いても美味しいしね」
「形も大きさも色々だけれど」
 カルロスはコーラを飲みながら言いました。
「どれも美味しいよ」
「マスタードやケチャップを付けてもいいわよ」
 ナターシャはフォークでソーセージを取りながら言いました。
「そうして食べてもね」
「そういえば皆ソーセージも沢山食べてるね」
 木挽きの馬も言いました。
「焼いてね」
「ええ、美味しいからね」
 恵梨香が答えました。
「だからね」
「それでだね」
「皆ね」
「実際に食べているんだね」
「そうよ、本当に美味しいから」
「そうなんだね」
「私も好きだし」 
 恵梨香は自分のお皿にそのソーセージを入れながら言いました、見ればとても大きな赤い色のソーセージです。
「これにマスタードを付けてもいいし」
「ケチャップもだね」
「両方でもね」
 それでもというのです。
「いいのよ」
「どうしても美味しいんだね」
「ソーセージはね」
「お肉もいいわよ」
 ドロシーはよく焼けたラムを林檎ソースに付けて食べながら言いました。
「こちらもね」
「ああ、林檎ソースもいいね」
 モジャボロはそのソースを見て言いました。
「じゃあ次のソースはね」
「林檎ソースにするのね」
「やっぱり僕は林檎が好きだからね」
 ドロシーに笑顔でお話します、今はウスターソースで牛肉を食べていますがそれでもというのです。
「だからね」
「それでよね」
「そう、次はね」
 まさにというのです。
「林檎ソースで食べるよ」
「わかったわ、それじゃあね」
「僕はソースはそのままだけれど」
 弟さんはこう言いました。
「ビールをね」
「飲みたいのね」
「どんどんね、バーベキューにはビールだよ」
 見ればもうお顔は赤くなっています。
「よく冷えたそれをね」
「飲むのね」
「うん、大きなジョッキに入れて」
 そうしてというのです。
「一気にね」
「それじゃあ」
 ドロシーは弟さんの言葉に頷いてでした。
 弟さんにビールが並々と注がれたジョッキを差し出しました、そうしてにこりと笑って言いました。
「どうぞ」
「ああ、有り難う」
「私は今は葡萄のジュースを飲むけれど」
「僕はビールだね」
「それを飲んでね」
 そうしてというのです。 
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