レーヴァティン
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第百八十七話 オデッサからその九
「どう見ても」
「大学の教授さんとか組合の人でござるよ」
進太が言ってきた。
「あそこにいる人達は」
「そうだったんだな」
「あと家庭の主婦、自営業と」
「色々なんだな」
「普通の学校の先生もいるでござる」
「授業しろよ、あと自営業でもな」
久志は眉を顰めさせて言った。
「ちゃんとな」
「家業をでござるな」
「しろよ」
こう言うのだった。
「本当にな」
「しかしそれをでござる」
「ないがしろにしてか」
「活動に精を出しているでござる」
「家業潰す奴多いだろうな」
「拙者もそう思うでござる」
「そうだよな、やっぱり」
久志は進太のその言葉に頷いた。
「ちゃんと働かないとな」
「駄目でござるな」
「ああ、本当にな」
「他には不明の人もいるでござる」
「生活保護とかで生きてる人か?身体の悪い人もいるしな」
「身体が悪いならいいでござるが」
「インチキで貰ってるのもいるか」
久志は眉を顰めさせて言った。
「そんな奴も」
「そうした人もいるでござるしな」
「何か変なのばかりなんだな」
「結論としてはそうでござる」
「そうなんだな」
「誰かにお金を貰っている人も」
そうした輩もというのだ。
「いると聞いているでござる」
「それ洒落になってねえな」
「そうでござるな」
「ああ、そんな連中もいるんだな」
「そして先程のお話の人は」
「まあそうなるな」
久志は進太にもこのことを言った。
「そんな馬鹿はな」
「プロ市民になってでござる」
「沖縄にいてもな」
「不思議ではないでござる」
「そうだよな、自分の力で何かするって言ってもな」
神を信じずにだ。
「馬鹿には出来ないな」
「それは答えでござるな」
「ああ、というか人間ってちっぽけだってな」
その様にというのだ。
「わかることは大事だな」
「そうでござるな」
「ああ、自然の前にもな」
「そうでござるな」
「本当にな」
「そしてその自然を使わせてもらって」
「今回も戦おうな」
進太に強い声で言ってだった。
「北の大国とも」
「そうするでござる」
「じゃあオデッサそしてロストフから攻め上がるか」
こう言ってだった、久志は黒湖北岸に物資と軍勢を集結させてそのうえでこの二つの街を拠点にしてだった。
攻め上がった、すると。
北の大国の領土に入ると早速だった。
軍勢が来た、久志はその軍勢を見て言った。
「やっぱりな」
「数は多いですね」
「実に」
「やはり国力が高いので」
「数は多いですな」
「ああ、しかしな」
久志は今の自分の周りにいるコサック達に話した。
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