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オズの木挽きの馬

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第八幕その一

                第八幕  二人の力士
 一行は妖怪の人達と川辺で楽しい時間を過ごした後そこで今度は広場に行って運動会をするという妖怪達と別れてでした。
 道を先に進んでいくとここでモジャボロが恵梨香に言いました。
「皆はお墓で運動会をしたいって言ってたね」
「本音ではですね」
「夜にね」
「はい、日本の妖怪は」
 恵梨香はモジャボロに応えて言いました。
「朝は寝床で寝まして」
「夜はなんだ」
「お墓で運動会をするんです」
「そうなんだね」
「朝は寝て夜に行動しますので」
「それでだね」
「運動会といいますと」
 その場所はというのです。
「墓場で、となるんです」
「そうなんだね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「オズの国ではお墓はないですね」
「誰も死なないからね」
 モジャボロは恵梨香に答えました。
「だからね」
「そうですね、ですから」
「広場でだね」
「運動会をしまして」
 それでというのです。
「楽しむんです」
「そういうことだね」
「そうなんです、多分広場に妖怪さん達以外の色々な人が集まって」
 そうしてというのです。
「楽しくです」
「運動会をするんだね」
「そうなると思います」
「成程ね、日本の妖怪さん達も面白いね」
「そうですよね」
「それなら一緒に参加したかったけれど」
 弟さんはモジャボロの横で言いました。
「それはね」
「はい、ちょっとですよね」
「僕達には目的があるからね」 
 弟さんは恵梨香に微笑んで答えました。
「だからね」
「ですから」
「うん、そういうことでね」
「運動会じゃなくて」
「旅を続けようね」
「そちらを楽しむんですね」
「是非ね、あと今回日本に色々と縁があるけれど」
 ここで、です。弟さんはこんなことも言いました。
「本当に昔のオズの国ではね」
「なかったですね」
「こうしたことはね」
「それが、ですね」
「日本のものも見られて」 
 そしてというのです。
「中国やイタリア、ドイツやフランス、イスラエルやメキシコにね」
「色々な国がありますね」
「それにロシアやスペイン、ブラジルもね」
「あるんですね」
「だからね」
 それでというのです。
「何かと面白いよ」
「そうなっているんですね」
「色々な国のものが楽しめてね」
「考えてみたらアメリカは色々な国から人が来るんだ」
 モジャボロはこのことを指摘しました。
「それならね」
「色々な国のものが出てきますね」
「アメリカにね、そしてね」
「オズの国はアメリカが反映されますから」
「色々な国のものが出て来るよ」
「そういうことですね」
「日本のものもね」
 まさにというのです。 
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