オズの木挽きの馬
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第七幕その七
「面白い国よ」
「グリンダから見てもだね」
「そうよ、私も妖怪のことをね」
「学んでいくんだね」
「そうするわ」
木挽きの馬に鯉の頭のところを食べつつ答えました。
「是非ね」
「妖怪っていっても色々だからね」
から傘が応えました。
「本当にね」
「ええ、皆それぞれ違うわね」
「僕達を見ればわかるね」
「よくね」
グリンダはから傘に答えました。
「本当に」
「そうだよね」
「そして不思議な人達ね」
「不思議だからオズの国にいてもね」
木挽きの馬はこう言いました。
「おかしくないね」
「オズの国はお伽の国だから」
また妖怪博士が言ってきました。
「僕達もね」
「今いるね」
「僕達は日本の妖怪だけれどね」
「オズの国はアメリカが反映されるから」
「アメリカに日本人が移住してね」
「アメリカに日本文化が入るとだね」
「僕達も入るんだ」
そうなるというのです。
「こうしてね」
「そうだね」
「というかオズの国には日本の街もあるね」
「あの大阪だね」
「日本の街があるのもいいことだよ」
妖怪博士は今は鯉のあらいを食べています、そのうえでの言葉です。
「本当に」
「そうだよね」
「日本の食べものも食べられるしね、カレーライスだってね」
「妖怪博士さんカレーライス好きなんだ」
「好きな食べものの一つだよ」
実際にというのです。
「本当に」
「そうなんだね」
「僕はライスカレーって言ってたよ」
「カレーライスをだね」
「そうだったよ」
「あの」
恵梨香は妖怪博士にここで尋ねました。
「一ついいですか?食べもののことで」
「何かな」
「妖怪博士さんの漫画で人魂の天麩羅がありますね」
「ああ、あれだね」
「何か凄く美味しそうですけれど」
その人魂の天麩羅がでる。
「実際に食べられるんですか」
「うん、別に食べても人魂は死なないしね」
「死なないんですか」
「魂だからね、魂は不滅だからね」
それでというのです。
「死なないよ」
「そうですか」
「そしてね」
「そして?」
「食べると一時でもお顔がなくなるね」
「あっ、そうなっていますね」
「だから食べることはね」
このことはというのです。
「あまりお勧め出来ないね」
「お顔が魂からふわっと出て」
「それでね」
「そうですか」
「そう、ただね」
「ただ?」
「味はね」
これはといいますと。
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