全く知らないアニメの世界で妹達と過ごす日常
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妹が下宿先にやって来た
前書き
はい、よーいスタート(棒読み)
俺の名前は保登美心、女みたいで飲み物みたいな名前だけど男だ。前世で友人に誘わらてご注文はうさぎですか?の映画を観に行ってアンチからの逆恨みの所為で殺された。神様と出会ってその観に来ていたご注文はうさぎですか?の世界に転生させられた。転生させられる前に特典として『集中』を貰った。
転生させられた世界では俺は保登家の三男になった。保登家は大家族で父と母に姉が一人に兄が二人に妹が一人居て合わせて7人家族だ。父と兄二人は都会の方に行っていて、俺と姉のモカと妹のココアと母は山にある自宅で経営しているパン屋を営みながら暮らしていた。
俺は高校に進学する為に実家から離れて、木組みの町に来て母の知り合いの香風さんの家に下宿している。俺は下宿しながら香風さんが経営しているラビットハウスで、香風家の主人のタカヒロさんの娘のチノちゃんと同じ高校で親友のリゼと一緒に働いている。
そしてこの木組みの町に来て約1年が経ち俺とリゼは高校2年生になり、チノちゃんは中学二年生になった。そして……
「よーし、今日もいい感じに焼けたな」
俺はラビットハウスの厨房でパンを焼いた。
俺の朝はいつもパンを焼いてから始まっている。朝ごはんで食べる用のパンとラビットハウスで出す用のパンを作っている。今日はいつもよりも多めに作っている。
「おはようございますミロさん」
「おはようチノちゃん」
すると厨房にチノちゃんがエプロンを着て入ってきた。チノちゃんはよくパン作りをお手伝いしてくれる。
するとチノちゃんは俺の持っているプレートを見ると少しガッカリした表情を浮かべた。
「もう焼け上がってるみたいですね。私のお手伝いする事はなさそうですね」
「パン作りはもう大丈夫だな。それじゃあキッチンの方に行ってスープを作ってあるからそれを温めてから置いて。それと冷蔵庫にサラダもあるから出しておいて」
パンを焼き始めてから俺はリビングのキッチンに行き、朝ごはんのコンソメスープとサラダを作っておいた。
「相変わらず全部やってありますね。少しくらい手伝わせてくださいよミロさん」
するとチノちゃんが顔をプクーっと膨らませて文句を言ってきた。
最近のチノちゃんは表情が豊かになったよな。昔のチノちゃんは無表情までとは言わないが表情を表に出さなかった。
「チノちゃんがセロリやニンジンやアスパラを俺が調理せずに生で食べらるようになったら考えるよ」
「うぅ、それは……」
チノちゃんはさっきまでの表情とは一変して、あたふたして困った表情をした。
チノちゃんは俺が作った苦手な野菜でも食べららようになれるアレンジレシピで苦手な野菜を食べれたが、まだ生では食べれないらしい。
そしてチノちゃんは厨房を出てキッチンに行った。
さてと、後片付けをしてから俺もパンをいくつか持ってからキッチンに行くか。
**********
「「いただきます」」
俺とチノちゃんは香風家のリビングで朝食を食べはじめた。うん、今日も良い出来だな。これならアイツも満足するだろうな。
「そう言えば今日がミロさんの妹さんがうちに来るのですよね」
「うん、妹共々よろしくねチノちゃん」
今日は妹のココアが木組みの街にやって来る。ココアも木組みの街にある高校に通う事になり、ココアも香風家に住まわせて貰う事になっている。
「い、いいえ。私の方こそよろしくお願いします!」
チノちゃんはパンを食べる手を辞めて頭を下げてきた。
「それでミロさんの妹さんはどんな方なんですか?」
「子供の頃から俺にベッタリで……今もベッタリだな。それにモカ……姉さんに憧れていてこっちに来たらチノちゃんを妹にしようとするだろう」
「えっ、どういう事ですか!?」
「会ってみたら分かるよ」
これ以上ココアの説明は難しいからな。
たぶんココアはチノちゃんをどうにかして妹にしようとするだろうな。その光景が容易に想像できるよ……
『お姉ちゃんって呼んで!!』
『嫌です』
そしてチノちゃんは無表情で断るだろうな。
ココアがここに到着するのはラビットハウスが経営している頃だろうな。
「あのミロさん、妹さんを迎えに行かなくていいのですか?今日のミロさんのシフト無くても大丈夫ですので今日はお休みでも」
「ありがとうチノちゃん。でも大丈夫だよ、ココアも冒険するのが好きだからな。この町はココアの好きそうな所が多いからなここまで来るのを楽しんで貰いたいんだ」
「そうですか」
「だから、休まなくても大丈夫だよ。それに母さんがちゃんとココアに地図を渡してると思うから」
そう言って俺はパンを食べた。
まぁ、ココアは方向音痴だから迷ってしまう可能性はあると思って母さんに地図を渡して貰うようにお願いしてある。それに携帯を持っているから迷ったり困ったりしたら電話をかけてくるだろ。
**********
ご飯を食べ終えて片付けをしてから俺はバーテン服に着替えた。俺のラビットハウスでの制服はバーテン服になっている。ラビットハウスには制服はあるが、全て女性用だから男の俺は着れない。チノちゃんとリゼはちゃんと制服を着ているけど。
「よーし、そろそろお店を開けようか」
「はい」
チノちゃんはそう言って店を出て看板をCloseからOpenに変えに行った。
リゼもそろそろ来るだろう。そう言えばまだリゼに妹が今日来るってことを言ってなかったな。ちゃんと話しておかないとココアがリゼに銃を突きつけられる事になるだろうな。そう言えば、去年にチノちゃんがリゼに銃を突きつけられたって言ってたな……護身用だからって銃やナイフを携帯しないで欲しいよ。
「おはようミロ」
「おっ、おはようリゼ」
噂をすれば影を射す……チノちゃんと一緒にリゼが店に入って来た。
「そうだリゼ、今日から俺の妹がラビットハウスで下宿する事になったんだ」
「ミロの妹?居るとは聞いてたけどこっちに来るんだな」
リゼに俺の家族について聞かれた方があって、ココアの事を少しだけ話した事がある。リゼは一人っ子だから沢山姉妹や兄が居る俺の事を羨ましいと言ってきた。一人っ子あるあるだな〜っと思いながら俺は兄弟あるあるの兄弟や姉妹が居ると大変だって事を話した。
「あぁ、今年の春からこっちの高校に通う事になったんだ」
「そうか。私達と同じ高校に通うのか?」
「いいや、ここら辺にある女子高に通う」
確かそこは千夜も通うとか言ってたな。
チヤとココアが同じ高校か………波長が合いそうだよなあの二人は。まぁ、ココアとチヤが出会えばの話だけど。まぁ、俺が甘兎庵にココアを連れて行けばいい話だけど。
「そうなのか。ミロの妹だからミロと同じように特待生制度で入学するのだと思った」
「理数系だけならいけるかな?」
文系が壊滅的だからなココアは。それにココアを特待生にしたらシャロちゃんがこっちの学校に入学できないからな。だけど、無事にシャロちゃんが合格できて良かったよ。
俺がそう聞いてからリゼは納得した顔をしてから部屋の奥へと入って行って。たぶん更衣室で制服に着替えに行ったのだろう。
「さてと、今日もお客さん来るかな?」
俺はバーカウンターにもたれてチノちゃんに問いかけた。
「来ますよ。ミロさんが作るパンは美味しいのですから」
「それだけじゃない。チノちゃんのコーヒーもあるし、リゼの作るナポリタンもある」
「そうですね。それを知っていながらあんな質問をしないで下さい!」
「ごめんごめん」
俺はチノちゃんに謝っている途中にラビットハウスの扉が開く音がして俺とチノちゃんは振り向いてお客様を出迎える事にした。
「「いらっしゃいま………せ?」」
店に入って来たお客様を見て俺とチノちゃんは途中で絶句してしまった。お客様はサングラスにマスクを付けていて何処をどう見ても怪しい人物に見える。
だけど俺はその怪しい人物の正体をすぐに見破った。
俺はお客様の側に行き先に案内した。案内している途中にお客様はクスクスっと笑う声が聞こえて来ていた。まだ正体がバレて居ないと思っているんだろうな。さてと、そろそろ正体を明かして貰おうか。
「ご注文が決まりましたらお声がけ下さい、ココア」
「うん、決まったら呼ぶねお兄ちゃん………えぇ!?」
俺がそう言うと素にもどったココアがそう返事をしてから驚いた顔をして二度見をした。
「そんなので変装したつもりかよ。ダサいよココア」
「ぐへぇ!」
久しぶりの再会早々に俺はココアに毒を吐いた。
流石にこの変装は酷いからな、怪しさを全開に出していていかにも私は変装していますよって格好をしている………
「それにそんなダサい変装しようが、どんな変装をしようが直ぐにココアだって分かるよ」
「お兄ちゃん………お兄ちゃん!!」
そしてココアはマスクとサングラスを外してから俺に抱きついて来た。俺はそれを優しく受け止めた。
「いらっしゃいココア」
後書き
次回は暴走するココアさんが出てきます。
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