異世界~Fate was decided~
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第七話~部室、扉の向こうに・・・Ⅲ~
前書き
エンド○○○マーの一回だけエンドレス回です。ハルヒコが勝手にシナリオを改ざんしてエンドレスが八月一日からになっちゃいました・・・
何かがおかしい。オレが見てるのは本当に関係の無い熱血男児の競り合い。
『さぁ~。バッター四番、朴月!!打った~・・・』
何だろう?この違和感は?宿題も終らせ、心配する要素は無いが何かそろそろハルヒコが暴れそうな気がしてならない。というかその【気】が当たってしまった。
プルルル
「キョン子ちゃん。電話~」
「分かってますよ」
「よう。キョン子。暇だろ!今日二時に駅前に集合なっ」
ブツッ
まだ、オレは何も言ってないのだが・・・
プルルル
「はい?」
「持参物を言うのを忘れてたぜ!水着と充分の金な!自転車に乗ってくる事!オーバ!!」
ヤーダ。
駅前 十四時。
キーッ
「遅いぞ!!キョン子!」
「スマン」
おいおい、頼むぜ。女の子に二人乗った自転車を漕がすつもりか?
そういや、ハルヒコはともかく三人とも宿題を終らせたのであろうか?朝比奈さんと古泉は正統にやったであろう。問題は長門だ。アイツ情報統合思念体とやらに助けてもらったりしたのか?
「そんな、不粋な事はしない。」
長門にジト目で見られたって・・・
「ウワッ!?いるなら声ぐらいかけてから言え!」
「キョン!キョン!」
「何だ?」
「遅れた罰なんだけど・・・い、いやあの」
「何だ?早く言えよ」
「特別に自転車を俺がこぐっていうのでゆ、許してやる!」
なんかアイツ照れながら言ったな。
「で、どこに行くんだ?」
「ハ、ハァし、市民プールだ」
「ふ~ん」
着いた。一回、いや一万回以上こいだ身だから分かる。二人は大変だと。
二人?オレと朝比奈さんだ。長門は古泉だけ。
「もう、ダメだ~」
「ハルヒコ!もうへばったのか?プールに入るぞ~」
「プール?・・・ヨッシャ~!!待て!すぐ行く!!」
「ハァ~・・・ダメだ。コイツ」
さて・・・
「ハルヒコ、プールに入って5分で鼻血を出すとはなんたる醜態だ。まったく・・・って古泉!?」
「キョンさん。すみません!体が勝手に・・・グハッ」
腹にエルボーをくらわせた後、首に関節技を決めてやった。最後に得意の裏拳をもう一回腹に・・・
力は男の時よりかなり弱くなっていたが、気持ち悪さにより男の時のパワーを発揮出来た。
「二人は、ここで寝かそう。起きるだろう。」
てか古泉は百合だったのか。夏は危険だな、特にプール。
「本当に大丈夫でしょうか?〔アワアワ〕」
なんて感じでプールを堪能?した。二人?あの後約30分、寝ていた。
その次の日、オレたちは市民運動場にて開催される縁日へ行くため、男3人分の浴衣、着物?どっちでもいいが着物を買いに来ていた。
「ちょっと、試着してくるから待っててくれ」
「分かった」
と、言ったもののちょっとが長い!一時間待ってやっと出てきた。まぁ、どんな服でも合うヤツらだ!
「どうだ?」
「メッチャ合ってるじゃないか!」
「そうですね。皆さんお似合いです。」
「そうだろう?やっぱ流石俺だなっ」
ということで、一回家に帰り駅前に再集合した。
「おぉ~二人とも似合ってるじゃん!」
「そうかな・・・」
長門を見たら、かすかに頬が赤らんでいるのが見えた。照れているのだろうか?
♪~
縁日会場。ここでは少し早めの盆踊りとたくさんの出店が出ていた。
朝比奈さんとハルヒコは金魚すくいをしに行った。
「オレ達は、どうしようか?長門?」
「あれ・・・」
指をさした先にはここのB級グルメの出店があった。
「ほう。買いに行くか。」
「待って・・・」
「どうした?」
「こっちも良いしあっちも良さそう。」
長門がとても悩んでいる。元の世界では見られない表情だ。頭を抱えているのも新鮮だな。
で、結局最後にさしたB級グルメに決まった。
「美味しい!」
「そうですね~」
「美味しい」
長門だけ大盛り。それがすぐに無くなった。ってことで今日はこの後花火をして終った。
次の日、オレから惰眠を奪ったのはハルヒコからの電話だった。
「今日は休みで明日は午前中はバイト、午後は昆虫採集だからな!」
「ハイハイ」
と、軽く受け流したが電話をかけてきた時間を見てビックリした。なんとアイツは朝の6:30にしてきていたからな。
で、バイトと昆虫採集の日。
「よし!集まったな。頑張れよっ!!」
と、渡されたのがカエルらしきクマの着ぐるみ。
なんのバイトだって?バイトの内容は、駅前に出来た某全国チェーンのスーパーの開店セール。
「なんだ?このハルヒコとの待遇の差は・・・」
こう言ってる間にもたくさんの人々が来る。昼頃やっと解放された。みんな汗だくだ。
「お疲れさん!!店長も喜んでいたぜ!」
「店長の感情はいらない。バイト代は?」
「これだ!!」
と、出したのはオレたちにとってとても嬉しい『アイス』!それにソーゲンダッチ。高級だ。
「美味しい!!流石、ソーゲンダッチだな」
「確かに高級ですが美味しいものは美味しいですからね~」
なんて今日だった。
次の日は映画鑑賞。
と、詳細を告げたいが長くなりすぎるためダイジェスト式で行かせてもらう。
2日間休むと5日間の夏期合宿。そして帰ってくるとハゼ釣り大会。今期二度目の花火。
肝試し、ライブ観賞、バッティングセンター、○ウンド○のボーリング、海水浴。
と、楽しく過ごした夏休み。前回とは違い宿題を7月中に終らせたためか朝比奈さんの泣き声を聞く事が無かった。だが、長門から電話が入った。
「すぐに、駅前の公園に・・・」
「分かった。すぐ行く」
駅前公園 二十一時
「って、古泉まで!?」
「いや~、あなたを呼んだのは他でもありません。エンドレスについてです」
「エンドレス・・・!」
「やっと、思い出したのですね。これは非常事態です」
「何でだ?」
「一回体験したでしょう」
あぁ~、そうだ。15498回ループした夏休み。・・・そうか!
「それにまた、わ、私達ははまってしまったということなのか長門?」
「そう。今は21000回目に該当する」
「前回より増えてる!」
「さて、ですが宿題を終らせたこの私達はどうすればエンドレスから抜け出せるか・・・」
「ラストまでアイツに負けないぐらい突っ走るっていうのは?」
「名案です。そうしましょう!」
そしてむかえた八月三十日。集まった翌日からこの日までオレ達はハルヒコに負けじとハツラツした。
「よし!お前らの追い込み感心したぜっ☆俺は満足した!」
「もちろん、お前以外の古泉も長門も朝比奈さん、そして私も満足した!」
「じゃあ、明日はオフだ!たっぷり休んで明後日また部室でな!」
家 二十三時
あれで本当に良かったのだろうか・・・まぁ、心配する要素はまたエンドレスを起こす事だけ。寝るか。・・・
家 九月一日 七時
「キョン子ちゃ~ん!!」
「え!?」
「どうしたの?今日から二学期だよ起きて!!」
「分かった」
どうやら、オレは別の方法での当たりクジを引いたらしい。
学校 放課後
「こんにちは・・・ってお前か」
「あの、ポーカーでもしませんか?」
「良いが、あいにく持ち合わせがない」
「では、ノーレートで」
サッササ
「おぉ~」
「どうかしました?」
「いや、何も」
「何枚チェンジしますか?」
「しない」
「わかりました」
古:5のスリーカード
キ:ロイヤルストレートフラッシュ
「そういうことでしたか」
もし、もしもだがまたこの日をもう一度・・・となったらまっ先に覚えておくべきことはなんだろうか?・・・・・そうだな。ひとまずこの時のオレの手役の強さかな?いずれにしろ悔いは残したくないもんだな。
~~~次回予告~~~
「異世界~Fate was decided~第一話!!」
「終ってるし!!」
「次回!異世界~Fate was decided~番外編~La victoire est entre les mains?~!」
「お楽しみに!!」
後書き
最後のポーカーの手役ホント出たらかっこいいですよね・・・
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