オズの木挽きの馬
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第四幕その九
「オズの国と外の世界の違いを知ることも」
「そうなんですね」
「ええ、私はそう思うわ。それじゃあ柿をお腹一杯食べたら」
グリンダはそれからのお話もしました。
「またね」
「歩きますね」
「そうしましょう」
「わかりました」
「それじゃあね」
グリンダはにこりと笑ってでした、恵梨香に言いました。食べているうちに一行だけでなく森の他の生きもの達もでした。
柿のところに集まって食べはじめています、そうして一行は森の皆と一緒に柿をお腹一杯楽しんで、でした。
旅を再開しました、そうして夕方になった頃に森を出ることになりました。木挽きの馬は森を出てから言いました。
「いや、この森も面白かったね」
「そうね」
「オズの国は本当にね」
「何処も面白いわね」
「そうだね、じゃあこれからの旅も」
「楽しんでよね」
「行こうね」
こう恵梨香に言いました。
「これからも、それとね」
「それと?」
「恵梨香柿幾つ食べたかな」
「五つ食べたわ」
恵梨香はすぐに答えました。
「それだけね」
「食べたんだね」
「ええ、こんなに柿を食べたことは」
五つもというのです。
「なかったわ」
「おやつで食べたね」
「ええ、けれどそのおやつにしても」
それでもというのです。
「柿を五つ食べたことはね」
「なかったんだね」
「そうだったわ」
実際にというのです。
「これまではね」
「そうだったんだね」
「とても美味しかったから」
それでというのです。
「ついついね」
「五つも食べたんだね」
「そうだったわ、けれどよく歩いたから」
そうしたからというのです。
「もうね」
「お腹が空いてきたとか?」
「そうなってきたわ」
「そうなんだね」
「この調子で夜になったら」
日が落ちるまで歩けばというのです。
「もっとね」
「お腹が空いて」
「そしてね」
「晩ご飯もだね」
「美味しく食べられる様になるわ」
「そうなんだね」
「晩ご飯も楽しみよ」
恵梨香はにこりと笑ってです、木挽きの馬に言いました。
「これからは」
「そのこともいいね、ただね」
「ただ?」
「恵梨香も他の皆もよく食べるね」
五人共というのです。
「それも美味しく」
「そうね、私達は皆ね」
「よく食べているね」
「外の世界でもそうだけれど」
「オズの国でもだね」
「というかオズの国だと余計にね」
外の世界にいる時以上にというのです。
「食べているわね」
「そうなのね」
「そう、本当にね」
そうなっているというのです。
「オズの国の食べものが美味しいものばかりだから」
「それでだね」
「外の世界にいる時以上に食べているわ」
「そうなっているんだね」
「ええ、しかもいつも遊んで歩いてだから」
それでというのです。
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