インフィニット・ストラトス ~五年後のお話~
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学園生活
第一話 ハーレムって嬉しいか?
輝龍side
どうしてこうなった・・・
俺は普通の中学生だったはずだ。
まあ、IS関係のメカニックをしていたので一般的には普通ではないかもしれないが、それ以外は普通だったはずだ。自分的にはそう思う。
なのに、何故ISが動かせる?
篠ノ之束とも関係のない俺が?
もう一人の操縦者、織斑一夏との共通点など探せばいくらでもあるだろうが、男ぐらいのものだろう。
そんな俺が何故乗れるのだろう?
まあ、そんなこと俺如きの頭で考えてわかるわけがないのだから置いておこう。
俺にわかるようなことだったらこんな騒ぎになるわけがない。
ISに乗れること自体は嬉しいしね。
そんなことよりも重大なことがある。
男が何故ISに乗れるのか、などということよりも重大なことである。
それは・・・・
周りが女しかいないということだ。
おかしいだろ、常識的に考えて!
女しかいないIS学園に入学させるなんて!
国は何を考えてるんだ!
男一人でやっていけるわけがないだろう!
ハーレムいいなー、と思う男は大勢いると思うが少し考えて欲しい。
ハーレムというのは周りに男がいるからこそ価値を持つものだと思うのだ。
比較する対象が身近にあるからこそ、嬉しいものなのだ。そうだろう!
周りが女だけ。最初は嬉しいかもしれない。
でも、時間が経つにつれて苦しくなっていくだろう。
自分の趣味はなかなか周りと合わず、あほらしい事について真剣に駄弁ることもできない。
できるスポーツも限られ、すべてのことにおいて女向けの物だけが充実していく。
生きづらい世の中だとは思わないだろうか。
それなのに周りの友達は皆、「いいなー」「羨ましいー」とか舐めたことを言い出しやがる。
畜生!俺は普通の高校生活を過ごしたかったのに・・・!
友達と一緒に部活を頑張り、テストの結果に一喜一憂する。
考えが合わず川原で殴りあい、友情確かめる。
くさいとも言われるような高校生活、
そんな高校生活を・・・!
楽しみにしていたのにーーー!!!
そんなことを心の中で叫んでいたら、周りでは入学式が終わろうとしていた。
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