オズの木挽きの馬
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第一幕その六
「本当にね」
「そうなのね」
「観覧車もライトアップされて」
「それは奇麗ね」
「見てみたらいいわよ」
「ホテルのお部屋の窓からよね」
「観覧車が色々な色の光で光ってよ」
そしてというのです。
「とても奇麗にね」
「回ってるのね」
「他の場所もライトアップされてね」
「奇麗なのね」
「そうよ、あちらもよかったわよ」
「僕達は完全に昼型だからね」
モジャボロは四つに切られた林檎を食べながら言いました、赤い皮はそのままで皮の味も楽しんでいます。
「だから夜が来るとね」
「すぐに休むわよね」
「そして日の出と共に起きているね」
「だからよね」
「夜に遊ぶことは」
そうしたことはというのです。
「ないよ」
「夜は寝る時間ね」
「僕達はね」
「昨晩はホテルに帰るとまずは皆でプールで泳いで」
弟さんが言いました。
「ホテルの中の」
「そうして遊んだね」
「そして」
弟さんはお兄さんに応えつつ言います。
「その後はプールサイドでディナーを食べたね」
「あれも美味しかったね」
「そうだったね、それでお風呂に入って」
そしてというのです。
「皆寝たね」
「そうだったね」
「それで夜の間はぐっすり寝て」
「日の出と共に起きたね」
「そして今こうして朝ご飯を食べているよ」
弟さんはオムレツを食べつつ言いました。
「美味しくね」
「そうだね」
「それでこれからまた楽しむけれど」
「夜はね」
「本当にぐっすり寝ているね」
「昨日もね」
「それがだよ」
木挽きの馬が二人に言いました、、九人用の円卓にちゃんと二人の席もあってそこでお話しています。
「夜に遊んでもね」
「いいんだね」
「そうだったんだ」
「ううん、そのことはね」
モジャボロは林檎の次は洋梨を食べて言いました。
「僕達はね」
「夜は本当にいつも寝ているから」
「遊ぶことはないね」
「そうだね」
「というかですね」
ジョージはソーセージを食べながら言いました。
「オズの国でも夜に遊ぶ人いるんですね」
「僕達が知っているオズの人達皆朝型ですから」
神宝はハムを食べています。
「夜は皆さん休んでおられますので」
「確かに木挽きの馬やガラスの猫は寝ないですけれど」
ナターシャは目玉焼きを食べつつ言います。
「寝る必要のある人はどの人も朝型ですよね」
「ドロシーさんなんか夜はいつもぐっすり寝ていて」
カルロスは茹で卵を食べています、見事な半熟です。
「日の出と共に目を覚ましますし」
「だからオズの国には色々な人がいるからね」
木挽きの馬が四人に言いました。
「だからだよ」
「夜に動く人もいるのね」
「妖怪や妖精には多いよ」
馬はサラダを食べている恵梨香にお話しました。
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