新オズのオジョ
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第十二幕その二
「我々も」
「素直に幸せを楽しむ」
ここで、です。
真っ赤はお肌に赤い鎧と服それに黄色い燃え上がる様な立った髪の毛の人が言ってきました。その人を見てです。
オジョはまさかとなってその人に尋ねました。
「ええと、赤兎馬さんかな」
「左様、実はオズの国では人の姿にもなれて」
「それで、ですか」
「主殿と共にいられる」
「うわ、何か格好いいね」
ジョージは人間の姿になった赤兎馬を見て言いました。
「真っ赤なお肌と黄色い髪の毛で」
「背も高くて引き締まった身体だしね」
カルロスも言います。
「お顔も整っていて」
「サッカー選手みたいね」
恵梨香はこう言いました。
「人間になった赤兎馬さんって」
「お馬さんだった時も恰好よかったけれど」
ナターシャはそのお姿をじっと見ています。
「人間になってもね」
「まさか赤兎馬さんまで人間になれるなんて」
神宝も言います。
「流石オズの国だね」
「うん、誰かと思ったけれどね」
オジョは五人に応えて言いました。
「赤兎馬だったんだね」
「人間になってもですね」
「物凄く格好いいですね」
「関羽さんと一緒にいても絵になります」
「本当にスポーツ選手みたいで」
「お肌も髪の毛も恰好いいです」
「実は馬の時も人間の時も困っている」
こうも言う赤兎馬でした。
「実は」
「困っているっていうと」
「女の子に囲まれて」
「いや、そのお姿ならね」
オジョは赤兎馬にこう返しました。
「もてるよ」
「馬でも人でもか」
「うん、しかも凄い能力で性格も謹厳実直だから」
こうしたこともあってというのです。
「もてない筈がないよ」
「そうなのか」
「そこは受け入れていいと思うよ」
「だが私は異性には興味がない」
「そうなんだ」
「あるのは主殿への忠義のみ」
オジョに関羽さんを見つつお話します。
「それのみだ」
「その忠義嬉しく思う、だが」
関羽さんは赤兎馬にこう返しました。
「そうしたことは受け入れてもいい」
「左様ですか」
「人気があることはいいことだ」
このこと自体がというのです。
「だからだ」
「それで、ですか」
「そのことを受け入れてな」
そしてというのです。
「やっていくことだ」
「そうしてもいいですか」
「それがしはそう考えている」
「主殿がそう言われるなら」
赤兎馬も頷きました、そうしてです。
関羽さんと一緒に満漢全席を飲んで食べました、その後で皆お風呂に入って歯も磨いて奇麗なベッドで休みました。
その朝です、皆お野菜や鶏肉が沢山入った中華粥を食べた後で、でした。ある人達の訪問を受けました。その人達はといいますと。
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