ドリトル先生と牛女
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第十一幕その三
「歯磨きはね」
「大事ね」
「そうだよ、お静さんも歯を大事にしているのなら」
「歯磨きもよね」
「やっていってね」
「わかったわ」
先生に笑顔で答えます、そうしてでした。
先生はお静さんが帰ってから今度は論文を書きはじめました、そして三時にティータイムを楽しんでいますと。
動物の皆が先生と一緒に飲みつつ言いました。
「伊達政宗さんもだったんだ」
「歯が抜けていたんだ」
「歯周病になって」
「そうなっていたのね」
「だからね」
それでというのです。
「苦しんでいたと思うよ」
「歯のことでは」
「そうだったのね」
「歯がないと噛めないしね」
「当時入れ歯があったとは思えないし」
「それじゃあね」
「うん、今は入れ歯があるけれど」
それでもというのです。
「当時はなかったしね」
「やっぱりなかったのね」
「入れ歯が出来るのはずっと後ね」
「そうなのね」
「歯が抜けたらそのままだったよ」
そうだったというのです。
「だからルイ十四世もね」
「歯を全部抜かれて」
「ずっと噛めなくなっていた」
「そうだったわね」
「抜けたら終わりだったよ、入れ歯やさし歯もね」
そうしたものもというのです。
「かなりの技術なんだよ」
「確かにそうだね」
「それがあったら抜けてもまた噛めるし」
「それだけでも大きいね」
「入れ歯やさし歯があったら」
「そうなんだ、ただね」
こうも言った先生でした。
「やっぱり歯はそのままの方がね」
「いいよね」
「元の歯の方が」
「最初からある方がいい」
「そういうことだね」
「うん、だからまずは歯磨きが大事だよ」
何といってもというのです。
「最初からね」
「やっぱり結論はそうだね」
「最初から虫歯にならない」
「歯周病にも歯槽膿漏にもならない」
「そういうことね」
「そうだよ、本当にね」
「だからよね」
ダブダブがティーセットを食べつつ言います、今日は上段にクリームを挟んだビスケット中段にフルーツサンド下段にバウンドケーキという組み合わせです。そして紅茶はオーソドックスにミルクティーです。
「先生は歯磨きを奨励してるのね」
「歯がなくてもお口の中は奇麗に」
ホワイティも言います。
「そう言ってるね」
「お口の中が清潔だとそれだけで健康に影響が出る」
ポリネシアは言いました。
「そうよね」
「だから歯磨き粉を使った方がよくて」
ガブガブも先生のお話を思い出しています。
「何時も清潔であるべきだね」
「歯磨き粉を使って歯磨きしたら健康になったとかね」
トートーはこのお話を出しました。
「先生お話しているしね」
「ちゃんと磨くこと」
今度はジップが言いました。
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