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夢幻水滸伝

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第百六十八話 力の差その五

「今度は四十人や」
「その差が大きいな」
「星のモンの存在がな」
「ほんま大きいからな」
「どうしてもな、そやからな」
 それでというのだ。
「ほんまにな」
「今回はやな」
「一番しんどいかもな」
「確かにな、これまでの戦よりもな」
 狐も戦局を見て主に話した。
「しんどいな」
「そんな感じがするやろ」
「実際にな」」
「星のモンが少ない」
「そのことが大きいな」
「そやから一騎打ちに勝ったモンをな」
 その者をというのだ。
「即座にな」
「戦の場に行ってもらうな」
「そうする」
 まさにというのだ。
「そうしてや」
「戦を有利にするな」
「そうするわ、とにかくな」
 今はというのだ。
「しんどいわ、けれどその戦局もな」
「自分の考えではやな」
「勝てるわ」
 まさにというのだ。
「確実に」
「一騎打ちで勝った人達が戦場に出て」
「そしてや」
 そうなっていってというのだ。
「確実にや」
「勝てるな」
「そや、そやからな」
「今はやな」
「堪え時や」
 それになるというのだ。
「それも戦のうちや」
「思う様に攻められるまでやな」
「限られた状態で戦うこともな」
 そして攻めることもというのだ。
「戦や」
「そういうことやな」
「そや、しかしな」
「しかし?」
「今も結構攻めてるな」
 戦局を見てだ、芥川は狐に話した。
「ほんまに」
「ああ、全力でな」
「数の差はあってもな」
「それでもやっていってるな」
「やっぱり敵の意表を衝いてな」
 その様にしてというのだ。
「よかったわ」
「あえて正攻法で挑んで」
「しかも敵を疲れさせた」
 今度はこの話もした。
「遠路ばるばる進ませて」
「そしてやな」
「夜警戒させてな」
 気を張らせて出来るだけ眠らせない様にしてだ、人に睡眠が必要であることからの言葉であるのは言うまでもない。
「そうしてな」
「疲れさせたからな」
「敵軍の動きも采配もな」
「鈍いな」
「疲れは心ではちゃうと思っていても」
 それでもというのだ。
「やっぱりや」
「身体に出るな」
「それは嘘を吐かん」
 どうしてもというのだ。
「それが出てる」
「まさにやな」
「そやからな」
「その分有利に戦えてるな」
「そうしてよかった、若し日本がうって出てな」
「遠い距離動いていたらやな」
「こうした風にはいかんかった」
 到底というのだ。 
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