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レーヴァティン

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第百七十九話 渡河その四

「全部な」
「掌握するのね」
「今回の遠征でな、騎士団とか王国攻める前にな」
「もう浮島の東をなのね」
「全部掌握してな」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「浮島の東を掌握して手に入れた力で」
「騎士団領を倒してな」
「王国も」
「ああ、当方の力も使ってな」
「攻めていくのね」
「そうするな」
 実際にというのだ。
「これからは」
「それじゃあね」
「じゃあまずはソフィアに移動して」
 そしてというのだ。
「それからな」
「ガラツね」
 留奈も言ってきた。
「手に入れるのね」
「あの街をな」
「そして」
 それでというのだ。
「あそこからなのね」
「東方を攻めるや、ワルシャワやダンチヒ、ブダペストやブカレストをな」
 こうした街々をというのだ。
「攻めていくぜ」
「わかったわ」
「それじゃあな、しかしな」
 久志はここでこんなことも言った。
「ナイル川も使ったしな」
「水運だね」
「今回はドナウ川使うつもりだしな」
 淳二に対して答えた。
「水運、川のそれは上手に使うと凄いな」
「それはそうだね」
 淳二もまさにと返した。
「かなりの力になるね」
「船だと人もものも大量に運べてな」
「速いしね」
「ああ、陸だとな」
「夜は休むし」
「船だと一日中進める」
「そのことも大きいよね」
「だからな」
「大軍を動かすにはね」
「川は物凄く役に立つな」
「だからだね」
「ああ、今度もな」
「ドナウ川使うね」
「それで北の大国と戦う時もな」
 その時もというのだ。
「川を使うな」
「そうするね」
「今度はドナウ川使ってな」 
 そうしてというのだ。
「戦っていくな」
「そうしていきますね」
「ああ、やっぱりな」
 何といってもというのだ。
「今回は川だな」
「それを使うかどうかだね」
「有効に使うとな」
 それでというのだ。
「かなり助かるぜ」
「そのことがわかるね」
「日本でも川は役に立ってたけれどな」
 水運でだ、淀川等が人やものの移動に役立ってきたのだ。
「けれど大陸はもっとだな」
「中国なんかそうだね」
「黄河や長江の水運な」
「それを使ってきたから」
 中国は古来よりというのだ。
「発展してきたんだよ」
「農業や生活に使うだけじゃなくてな」
「その水運も使ってね」
 そうしてというのだ。 
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