ドリトル先生と牛女
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第七幕その十二
「油断できない病気だよ」
「どうしてもね」
「命に関わることもあるし」
「それでだね」
「余計にだね」
「ちゃんとしたものを食べないとね」
白いご飯だけでなくというのです。
「よくないよ」
「昔は日本ではお米食べてれば死なないって言われてたんっだよね」
「それは玄米のことだけれど」
「白米もそう思われて」
「それでそればかり食べられていたね」
「だから問題だったんだ、日本でだけある病気だったし」
かつてはです。
「何でなるのかってね」
「色々言われていて」
「原因が調べられていたけれど」
「中々わからないで」
「それでだね」
「そう、原因が栄養のことだってやっとわかって」
それでというのです。
「麦ご飯とかを食べる様になったんだ」
「そうなんだね」
「軍隊でも」
「そうなったのね」
「陸軍でも何とか麦ご飯にしたしね」
こちらでもというのです。
「かなり遅れたけれど」
「森鴎外がいたけれど」
「それでもだね」
「そうしたんだね」
「陸軍のトップ、山縣有朋さん達にしたら麦ごはんで脚気にならないならベストだからね」
それでというのです。
「そうなったんだ」
「そうなんだね」
「まあそれは当然だね」
「幾ら森鴎外が文句言ってもね」
「それで脚気にならないならいいわよね」
「それでそうなって」
それでというのです。
「日本では脚気が克服されたんだ」
「病気にも歴史ありだね」
「色々あるよね」
「脚気を見てもわかるね」
「壊血病もだしね」
「そうだよ、その論文もね」
これもというのです。
「今度書くよ、脚気のことをね」
「そちらも頑張ってね」
「是非ね」
「そうしてね」
「うん、そうしていくよ」
先生は皆に笑顔で言いました、そうして今の論文を書いていくのでした。
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