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新オズのオジョ

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第五幕その四

「そうした体格だと」
「二十キロ以上ある武器を自由自在に操りますし」
「それが青龍偃月刀だね」
「もうそれがです」 
 本当にというのです。
「恐ろしい強さで」
「だからだね」
「関羽さんは強くて」
 それでというのです。
「無敵なんです」
「そこまで強いと」
 ここでオジョはこうも言いました。
「孫悟空さんに匹敵するかな」
「斉天大聖ですね」
「あの人も強いね」
「もう一人で天界を荒らし回った位で」
「それでなんだ」
「物凄く強いですが」 
 それでもとです、ここで。 
 神宝はオジョにこうも言いました。
「ただ」
「ただ?」
「関羽様は神様になられて天帝にもなられたとか」
「そんなお話があるんだ」
「そこまで偉い神様なので」
「孫悟空さんともなんだ」
「互角位は」 
 それ位はというのです。
「お強いかと」
「そこまで強いんだね」
「三国志でも指折りの強さですが」
「神様になってだね」
「尚更」
 人間であった時以上にというのです。
「そうだと思います」
「そうなんだね」
「ええ、どちらの人もかなりの強さだけれど」
 それでもとです、オズマも言ってきました。
「私から見て互角だと思うわ」
「そうですか」
「正直孫悟空さんの強さはね」
 まさにというのです。
「もう縦横無尽の」
「そこまでの強さですよね」
「如意棒を自由自在に操って」
 そしてというのです。
「術も色々使うわね」
「分身の術とか」
「自分の毛を抜いてそうするわね」
「斉天大聖も本当に強いです」
「ええ、けれど関羽さんもね」
 この人もというのです。
「今は術も使えるから」
「あの方もですね」
「だからね」
 それでというのです。
「甲乙つけ難いわ」
「左様ですね」
「あれっ、術っていうけれど」
 ここでボタンが言いました。
「それ魔法じゃないかな」
「そのことね」
「うん、オズの国で魔法が使えるのは」
 オズマに言うのでした。
「オズマ姫とグリンダさんと魔法使いさんだけだね」
「そうよ、私達三人だけよ」
「じゃあ関羽さん達は」
「関羽さん達が使うのは仙術なのよ」
「魔法じゃないんだ」
「そう、だからいいの」
 この人達はというのです。
「それに人じゃなくて神様でしょ」
「魔法を使う人達はなんだ」
「神様になるとね」 
 どうしてもというのです。 
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