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新オズのオジョ

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第四幕その六

「あたしらしい詩でね」
「詩はそれぞれの感性を詠うものだから」
 それでというのです。
「誰も笑ったり否定出来なくて」
「自分が、なのね」
「いいと思ったらね」
「いいのね」
「ええ、ただ聞いて欲しい読んで欲しいと思ったら」
 その時はというのです。
「それでね」
「見せればいいのね」
「言葉に出してもね」
 それもというのです。
「いいのよ」
「そうなのね」
「それとね」
「それと?」
「竹林の中にいることがこんなにいいなんて」
 オズマは微笑んで言いました。
「今まで思わなかったわ」
「そうね、独特の風情があるわね」
「ええ、オズの国にいるけれど」
 それでもというのです。
「また別の世界にいる様な」
「オズの国とはね」
「そんな風に思えるわね」
「中国の趣ですよね」 
 神宝が微笑んで言いました。
「これは」
「それか日本ね」
「アジアですね」
「オズの国の中のアジアの趣の中でも」
 特にというのです。
「独特のね」
「趣ですか」
「そうも思ったわ、別の世界の様で」
 尚且つというのです。
「それでね」
「独特のアジアの趣ですね」
「オズの国の中のね」
「相反するといいまか」
「一緒に思うわ」
 その二つの気持ちをというのです。
「今は」
「そうですか」
「そう、それとね」
 オズマはさらにお話しました。
「やっぱり貴方達は今日本にいるから」
「中国と同じく竹の多い国ですね」
「こうした雰囲気をよく味わえるのね」
「はい、日本には竹林が多いですから」
「見てそうしてなのね」
「楽しみ味わうことも」
「いいことね、では私はこれからは」 
 オズマは微笑んで言いました。
「竹林でも遊ぶことにするわ」
「そうされるんですね」
「こんな素敵な場所を知ったから」
「ドロシーさんは結構入られていますよ」
 オジョがこのことをお話しました。
「竹林にも」
「そうなの」
「ここにも来られたことありますし」
「あの娘はそうなのね」
「ドロシーさんはオズの国一の冒険家で」
 それでというのです。
「あらゆる場所を冒険されていますね」
「オズの国のね」
「オズの国で行っていないところはなくて」
 そこまで冒険をしているのです。
「それで、です」
「竹林にも入って」
「それで楽しんでおられます」
「流石ね。あの娘程オズの国を歩いて回っている人はいないから」
 それでとです、オズマも言います。 
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