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新オズのオジョ

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第三幕その十

「皆飲んでいないね」
「僕達皆子供だしね」
「私はーーです」
 チクタクも言ってきました。
「最初からーーです」
「あんたは何も食べないからね」
「飲みもーーしまーーせん」
 だからだというのです。
「ですーーから」
「そうだね」
 長老さんも納得することでした。
「そうした身体なら当然だよ」
「左様ーーですーーね」
「だからあんたは別にして」
「他のーーどなたもーーですーーね」
「飲まないね、お酒は」
「ノンアルコールならいいけれど」
 ビリーナが言ってきました。
「今は私もね」
「お酒はいいんだね」
「ええ、お酒よりもね」
 葡萄のジュースを飲みながら笑顔で言います。
「こちらがいいわ」
「成程ね」
「ジュースは中国風じゃないのね」
「こちらは別だよ」
 長老さんは狐の子供達が色々な種類のジュースをとても美味しそうに飲んでいるのを見ながら言いました。
「ジュースについては」
「中国はお茶よね」
「そうだけれどね」
 それでもというのです。
「ジュースは確かにあまり縁がないよ」
「それでジュースはオズの国のものね」
「そうだよ、それでもいいね」
「構わないわ」
 一切とです、ビリーナは長老さんに答えました。
「あたしとしてはね」
「ではどんどん飲んでくれるね」
「ええ、それとね」
「それと?」
「葡萄ジュースの次はね」
 さらにというのです。
「ライチのジュースもいいわね」
「そちらもだね」
「飲みたいわ」
「そうね、いいわね」
 オズマはビリーナの今の言葉に笑顔で言いました。
「そちらのジュースも」
「そうでしょ、だからね」
「貴女は次はそちらを飲むのね」
「オズマ姫もそうしたら?」
「ええ、そうさせてもらうわ」
 オズマはビリーナに笑顔で答えました。
「次はね」
「今は林檎ジュースを飲んでいるけれどね」
「次はそちらよ」
「それじゃあね」
「さて、わしは次は何を飲もうかな」
 見れば長老さんはお酒も飲んでいます、桂花陳酒がその手にあります。
「一体」
「紹興酒どうですか?」
「杏酒もありますよ」
「ワインもありますし」
「ビールも」
「色々あるな」
 長老さんは他の狐さん達のお話を聞いて言いました。
「そしてどれもいいな」
「ですよね、お酒いいいですよね」
「色々な種類もあります」
「それじゃあですね」
「どれを飲まれますか?」
「さて、一体」
 考えつつです、長老さんはさらに言いました。
「どれにしようかな」
「こうした時はくじ引きじゃないかな」
 神宝が言ってきました。
「今回は」
「くじ引きでだね」
「くじに当たったお酒をね」
 それをというのです。 
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