八条学園騒動記
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第五百八十三話 文化祭スタートその七
「それは」
「そうよね」
「台湾や韓国の統治も」
「お金出して色々統治はしたけれど」
「破壊も収奪もです」
一切、というのだ。
「していません」
「そうよね」
「行ったことはです」
それは何かというと。
「しっかりとした統治で」
「インフラとか整えたりで」
「搾取もです」
「していないわね」
「文化財は保護しましたが」
それでもというのだ。
「それは収奪ではないので」
「保護だからね」
「また違います」
「そうよね」
「そうしたもののない」
「資産ばかりで」
「そしてその資産が」
セーラはウェンディに紅茶を飲みつつ話した。
「人類でも屈指のものです」
「そうなっているのね」
「まだお金で計算出来るうちは」
「試算も知れてるのね」
「それで出来ないものを星の数だけとなると」
「とんでもないわね」
「並のお金持ちは国宝は持っていません」
それこそ連合で大金持ちと言われる様な者でもだ。
「流石に」
「まあそれはね」
「無理ですね」
「でかいダイアモンドを持てても」
それでもというのだ。
「国宝はね」
「そうはいかないですね」
「お金で買えないから」
「お金で計算出来ないですから」
「だからね」
それでというのだ。
「無理よね」
「お金で計れるものを持っているうちは」
「実はまだまだなのね」
「そうなのです」
こうウェンディに話した。
「ですからシヴァ家もです」
「そのまだまだなの」
「国宝になっているものは数える位しか持っていません」
「一つでも持っていたら凄いけれどね」
ウェンディは庶民として述べた。
「それだけで」
「日本の皇室は数えきれません」
「それだけ多いからなの」
「比較にならないです」
「それが日本の皇室なのね」
「はい、雲の上の方々です」
シヴァ家の人間から見てもというのだ。
「まさに」
「つくづく恐ろしいお家ね」
「日本はその皇室を戴いています」
「それだけで凄いわね」
「まことに」
「いや、凄いお話聞けたわ」
ウェンディは心から言った。
「今日は」
「そうですか」
「心から思うわ、ただね」
「ただといいますと」
「お店の紅茶だけれど」
ウェンディはこちらの話をした。
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