新オズのつぎはぎ娘
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第十二幕その八
「これからね」
「そうだね、皆で食べて」
アップルシードさんはアップルパイを手にしています。
「楽しもうね」
「わかったわ、じゃあ皆で飲んで食べましょう」
ドロシーが頷いてです、この娘の乾杯という言葉と共にでした。
皆は舞踏の間そしてお庭でお菓子を食べて甘い飲みものやワインを楽しみはじめました、主な人達ではバニャンさんはお庭にいて他の人達は舞踏の間にいます。その中で臆病ライオンは腹ペコタイガーに言いました。
「君も満腹になるね」
「うん、それまでね」
是非にとです、腹ペコタイガーは臆病ライオンに答えました。
「食べて飲んでね」
「楽しむね」
「是非ね」
シロップをたっぷりとかけているパンケーキを食べつつ答えます。
「そうするよ」
「そうだよね」
「こうしてね」
「さて、次は何を食べようかな」
トトは桃饅頭を食べつつ言いました。
「一体」
「羊羹はどうかな」
「これはどう?」
ピーターはトトに栗羊羹を出しつつ勧めました、もう身体の大きさは小さくしています。
「こっちも美味しいよ」
「羊羹も栗もね」
「いいね、羊羹も美味しいよね」
トトはその羊羹を見て笑顔で応えました。
「こちらも」
「そうだよね」
「だからね」
「一緒に食べよう」
「そうしよう」
「それじゃあね」
「皆笑顔だね」
ジャックは甘いものを楽しんでいるパーティーの参加者の人達を見ながらそのうえでこう言いました。
「いい笑顔だよ」
「全くだね」
かかしがジャックのその言葉に応えます。
「素敵な人達が揃っているうえにね」
「うん、どの人もいい笑顔だから」
「余計にいいね」
「ここにいる僕達もね」
「幸せな気持ちになるね」
「笑顔を見てね」
「そう、笑顔こそが最大の幸せの源だよ」
樵はここで断言しました。
「まさに」
「笑う門にはというしね」
「そう、楽しいから笑顔になると」
「そこからさらにだね」
「楽しくなれるんだよ」
「そういうものだね」
「世の中、特にオズの国はね」
こう木挽きの馬に言います。
「そうなんだよ」
「そうだね、確かに僕達も幸せな気持ちになってるし」
木挽きの馬も言います。
「いいね」
「そうだね」
「本当にね」
「確かに。どの人も笑顔で」
カルロスも色々なお菓子を食べながらそこにいる人たちの笑顔を見て言います。
「雰囲気いいね」
「美味しいものを食べても笑顔でないなら」
ナターシャは言いました。
「見ていても面白くないし」
「こうして笑顔なら」
皆がとです、恵梨香は思いました。
「そこにいても気持ちがいいわ」
「美味しいものを食べたら笑顔になることは当然にしても」
それでもとです、神宝も言いました。
「笑顔を見るだけで本当に嬉しくなるね」
「全くだね、だから余計に美味しいよ」
ジョージは皆の言葉に頷きました。
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