ドリトル先生と琵琶湖の鯰
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十二幕その四
「お水の中だとね」
「そうよね」
「お水の中だとね」
「人の耳は極端に聞こえなくなるから」
「そうした耳じゃないからね」
「どうしてもね」
「けれどね」
それでもというのです。
「そうした言葉とわかってね」
「お魚の言葉はだね」
「そして水の生きもののことは」
「それがわかって」
「それでなのね」
「うん、学んでわかって」
そしてというのです。
「その中で聴き方もわかったんだ」
「それでなんだ」
「お話の仕方もわかった」
「そうなのね」
「うん、これは独特の聴き方でね」
それでというのです。
「僕もかなり学んで」
「それでなんだ」
「身に着けたものなの」
「そうなのね」
「そうなんだ、それを書いてもいるよ」
そうもしているというのです。
「それでお話することもね」
「学んでだね」
「出来る様になって」
「それでなのね」
「今はなのね」
「お話が出来るんだね」
「そうだよ、だから普通にね」
それこそというのです。
「これからもお話出来るから」
「だからだね」
「今度水族館に行ってもなのね」
「琵琶湖の皆ともお話が出来る」
「そうだね」
「そうだよ、心配は無用だよ」
先生は皆に微笑んで答えました。
「だから水族館に行くのが楽しみだよ」
「そうだね」
「それじゃあね」
「今は論文を書いて」
「そのうえでね」
「水族館に行こうね」
その時にとです、こうお話してです。
先生は比叡山の論文を書いていきました、そして水族館に来た時に皆をお話するとこれがなのでした。
もう琵琶湖の生物のコーナーが出来ていてです。
来てもらった皆がいて今回は一緒に来ている王子は言いました。見ればトミーもいます。
「ああ、もうだね」
「うん、琵琶湖の皆もね」
「水族館にいてね」
「ちゃんと見学出来る様になっているね」
「そうなっているね、しかもね」
王子はその生きもの達を見て言いました。
「あの大きな鯰も」
「ビワコオオナマズだね」
「いるね」
「そうだね」
「いや、大きいね」
王子はその鯰を見て言いました。
「一メートルあるね」
「日本最大の淡水魚だよ」
「そうだね」
「わかっている限りではね」
「わかっているっていうと」
「これがね」
考えるお顔になってです、先生はお話しました。
「タキタロウっていうお魚もね」
「あっ、東北の方にいるんですよね」
「その噂があるんだ」
先生はトミーにお話しました。
ページ上へ戻る