| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生と琵琶湖の鯰

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十一幕その十一

「トレーニングや食事をすればおかしくなるよ」
「言うなら国語のテスト受ける前に数学の勉強するとか」
「そんな感じだね」
「それじゃあよくなる筈ないね」
「本当に」
「だからこれは絶対に駄目だよ」
 何があってもという口調でした。
「怪我も多くなるしね」
「格闘選手が野球してもね」
「本当に門外漢だから」
「それで上手にやっていける筈ないし」
「問題が出て当然ね」
「何があってもね、本当にそこを弁えて」
 そしてというのです。
「やっていかないとね」
「スポーツをするにも」
「考えてみれば常識だけれど」
「その常識がわかっていない人もいるよね」
「スポーツ選手でも」
「それで自分が強いと言ったら」
 野球選手が格闘選手のトレーニングを行ってです。
「それを持て囃す人もおかしいよ」
「何考えてるのってお話で」
「野球選手は野球が上手でないとね」
「格闘が強くてもね」
「全然自慢じゃないね」
「そう、野球選手は野球がどうか」
 まさにというのです。
「それが大事だね」
「そうそう」
「もうそれは言うまでもないわ」
「若しそれがわかっていないなら」
「スポーツがわかっていない人ね」
「僕だったら注意するよ」
 先生ならというのです。
「違うスポーツのトレーニングを積んでいたら」
「普通そうすわよ」
「誰だってね」
「意味ないどころか危険だから」
「怪我もするから」
「合理的でないトレーニングは身体を痛めたりもするしね」 
 この危険もあるというのです。
「してはいけないんだ」
「そうだよね」
「何か日本ではわかっていない人いたみたいだけれど」
「マスコミの人でも」
「何か日本ってマスコミがおかしいけれど」
「スポーツでもだね」
「それでそも持て囃された選手がどんどん悪くなって」 
 そうしてというのです。
「引退後は何にもならないどころか」
「もうね」
「見るに耐えないまでになったわね」
「そうもなったから」
「本当によくないね」
「うん、嫌なものを見たよ」 
 先生は眉を曇らせてこうも言いました。
「あれは」
「そうだよね」
「本当にね」
「入団当初の写真とあの頃比較したら別人だし」
「もう全くに」
「一体どんな悪い人生送ったか」
 皆も言います。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧